海兵隊 那覇軍港での軍事訓練に抗議

 8日から始まった海兵隊の軍事訓練に対する抗議行動が、今日も午前10時から那覇軍港前で行われた。
 平和市民連絡会の呼びかけに応じておよそ40人の市民が駆けつけた。

  

 那覇軍港は、戦後からベトナム戦争まで、米軍物資の移出入の拠点港であった。ここから陸揚げされた物資が、コンピューターから棺桶まであらゆる軍需物資があるといわれた浦添市牧港の補給基地に集積され、ここから県内各地の米軍基地に配給された。

 那覇軍港が使用されたピーク時はやはりベトナム戦争のときで、戦場で破壊された戦車やトラックが山積みされた光景は生々しく戦場のリアルが伝わってきた。すぐ近くに職場があった私の中にも鮮やかな記憶として残っている。

 今日久しぶりに行ってみると、最近までがらんとして空き家同然だった那覇港に、迷彩色の車両が並んでいて、ぞっとした。

 

 米軍統治下では原子力潜水艦も入港した那覇港、ベトナム戦争終結後は遊休化して久しい。1974年に日米が返還に合意したが、浦添沖への移転条件が付いており、48年たった今も返還されていない。使っていない基地をいつまでたっても返さずにいられるのは、土地代金を日本政府が払ってくれるからだ。空き家同然の借家を放置していても、米軍にとっては痛くも痒くもない。

 そんな空き家をまた使いだすとは、どんな意味があるのだろうか。

 金網の中に並んだ星条旗と日章旗、おぞましい!!!

 

 

 市民らの抗議を受けて、今日はヘリや航空機の飛来など大きな動きはなく、わずかに兵士の移動が見受けられる程度だったため、抗議行動は正午過ぎに解散した。

 平和市民連絡会では、演習最終日の13日まで毎日10時から軍港前で抗議行動を続ける。

 

 

2022年2月10日リンクURL