水曜日の辺野古ゲート前の行動責任団体は平和市民連絡会。私もメンバーの一人として毎週参加している。
今日も午前6:45分に那覇を出発、8時過ぎには辺野古に着いた。途中、やんばるの山の木々に、芽吹き始めた新緑が、春を感じさせる。南下した桜前線は那覇でも開花が報告されている。
季節の春は時期が来れば間違いなく巡ってくるが、沖縄の社会的、政治的春は逆行、冬の方向にしか向かっていかないようだ。
9時の一回目搬入に備えて、20分前から座り込み開始。今日は久しぶりに島袋文子さんも元気に参加、コロナ蔓延防止措置のため、しばらくお休みしていらした。
いつもは機動隊に排除された後、一気に工事車両60~70台が入り、30分くらいで一回目の抗議行動が終わり、テントに引き上げるが、今日はコンクリートミキサー車が、4~5分おきに1~2台だらだらと通過したため、何度もゲート前に座り込むことになり、テントに引き上げたのは11時近くになっていた。
辺野古では、先週から美謝川切り替え工事関連の出入り口となる第三ゲートが開き、本格的な工事開始に向けて、道路の拡張とみられる工事が始まったため、工事用ゲートのいつものメンバーから数人が分かれ、座り込んでいる。
<第三ゲート前 写真提供:平和市民連絡会>
一方、平和市民連絡会では、昨日から始まった海兵隊の那覇軍港での軍事訓練に抗議行動を行っており、コロナ禍で少なくなった座り込みのメンバーが、さらに第三ゲート、安和、塩川、加えて那覇軍港と五か所もに分散されることとなってしまった。このような何ともやりきれない沖縄の苦悩はいつまで続くのだろうか!そう思うだけで腹が立ってくる。
正午前、2回目の座り込み。
水曜日名物、豪華ランチバイキングはいまも続いている。一回目の座り込みの後、温かいぜんざいの差し入れもあり、美味しくいただいた。
午後3時、三回目の座り込み。安和、塩川、辺野古、採算ゲート、那覇軍港と人数が分断されても、一、二、三の 各回とも19人から16人が座り込んだ。
テント横の花壇では紫欄が開花。 白い花の紫蘭もあり、「白い花でも紫蘭というのかしら?」と、しばし話題に。
帰り道に第三ゲートに立ち寄った。工事用の大型車両が入れるよう道路の拡幅が目論まれているという。すでにゲート周辺の木々が伐採され、大浦湾側の海が見渡せた。
昨日、今日と看視をしていた人によると、伐採というより、ブルドーザーで強引になぎ倒す乱暴な作業をしているという。
カメラの枠に収まらないほどのかなりの大木(この写真でも、大きすぎて上の三分の一は写せない)を、情け容赦なくブルで薙倒しているとのこと。モクマオウは、戦後すぐに沖縄に入ってきた植物なので、樹齢80年近いと思われる。胸が痛い。
<軍港前ででの抗議行動(写真提供:平和市民連絡会)>
那覇軍港での海兵隊の軍事演習については、今日の地元両紙が生々しく、大きく掲載している。(↓ 琉球新報)
海兵隊の訓練が、銃を手にした海兵隊員が、抗議する市民を制圧するといった内容だったことが、問題視されている。