文子さん怒り爆発!若者は涙!サンタは戦車に乗ってやってくる! ∼ 12月15日の辺野古

 昨日(14日)、今日(15日)と2日連続の辺野古である。初日の出のようなでっかく輝く朝日を浴びながら辺野古へ向かった。暖かい(暑い、熱い)一日になりそうな予感がした。

 昨日は、辺野古の後さらにもう一つの日程をこなさなければならなかったので、ブログの更新は日付が変わるギリギリまでかかった。そのうえ今朝は4時半起きだったから、さすがに少々疲れ気味。「もう若くはないんだから…」と、どこかから突っ込みの声が聞こえてきそうだ。(自覚はしているんですけどね…状況が許さない) 

 

 工事用ゲートの前では、私たちの到着前から、二人の若者がボードを掲げて抗議行動をはじめていた。新たな若者の参加はとても嬉しい。

 今日は早朝から参加者が多い。昨日の今日だからだろうか!

 今日水曜日のゲート前行動のリーダーは、高里鈴代さん。前日の土砂投入3年目の集会に触れ、知事の「不承認」にも拘わらず、工事を強行し続ける国の行為こそ違法であり、「機動隊の皆さん、あなたたちも、ここへ一緒に座り込むのべきです」と呼びかけた。

 そこで、珍しく島袋文子さんが自ら求めてマイクを握った。

 「県警の皆さんに言いたい。私たちに道交法違反を言う前に、防衛局(国)に言いなさい。違法行為をしているのは防衛局のほうだ。私たちは好き好んでここに座り込んでいるのではない。子や孫の世代のために、島の平和を守るために、戦争体験者としてやむにやまれずここにいる。

  県警の皆さん!同じ沖縄人なのに、なぜ戦争をしようとしている国の言いなりになる。あなたたちは戦争の本当の恐ろしさを知らない。今度戦争になったら、弾除けにされて死ぬのは、あなたたちなんだよ。あなたたちも、私たちと一緒にここへ座り込みなさい

 私は近く国会に行くつもりだ。岸田総理に言う。どうしても基地が必要というなら、国会の隣につくりなさいと。なぜ沖縄か!

 

 この後機動隊による排除が始まったが、文子さんの気迫あふれる正論に、機動隊は誰も文子さんに近づくことが出来なかった。機動隊から強引さが消え、全員排除するのにいつもの3倍以上の時間がかかっていた。

 文子さんのすぐ隣でその発言を聞いていた先ほどの若者のひとりが、排除された後も、目を真っ赤にしてずっと涙を流していた。若い柔らかな感性に、文子さんのことばが深く響いたのだろう。

 高里さんが、優しい言葉をかけてフォローしていた。彼女はカナダに留学中の岐阜県の学生で、環境問題の論文を書くために沖縄・辺野古に来ているという。今日辺野古での体験は、きっと彼女のこれからの人生に大きな何かを残してくれることだろう。 

 一回目の搬入が終わってテントに戻るとホカホカのヒラヤーチー(沖縄風お好み焼き)の差し入れが待っていた。

 水曜日はいつも差し入れ満載である。ランチタイムを前に「お腹がいっぱいになってしまう」と悲鳴を上げつつ、美味しいものは拒めない。

 

 師走の辺野古は、県外からの参加者も増え、2回目、3回目も座り込みの人数は増えるばかり。

 先週から基地の中にサンタさんが登場した。昨年からの現象だが、米軍基地には、サンタもトナカイではなく戦車に乗ってやってくるようだ。

 でもそれはサンタさんの本意ではないであろう。サンタさん自身は、きっと戸惑っているに違いない!(ごめんなさい!サンタさん)

 

 

 

 

 

 

2021年12月16日リンクURL