居酒屋で一緒に酒を飲むのを楽しみにしていた~父親の手記

元海兵隊員による強姦殺人事件から半年がたった昨日、被害者の父親の手記が新聞に掲載された。

娘と最後に会ったのは成人式。「居酒屋で一緒に酒を飲むこと」を楽しみにしていたと、一人娘への思いが痛いほど伝わってくる。

%e7%88%b6%e8%a6%aa%e6%89%8b%e8%a8%98 <19日 琉球新報より>

この日偶然にも、紛争下における性暴力をテーマにしたドキュメンタリー映画を観た。虐殺犠牲者600万人と言われるアフリカのコンゴ紛争の中で、女性の3人に2人がレイプ被害に遭い、その数は40万にも及ぶとも言われている。

そのコンゴで、命の危険に晒られながら、性暴力被害者の治療を続けている一人の婦人科医師の活動を描いた作品「女を修理する男」

その医師とは、今年のノーベル平和賞にもノミネート(三回目)されたムクウエゲ氏。戦争の手段として繰り広げられる集団レイプで無残な被害を受けるコンゴ東部の女性たち。暗殺未遂にあいながらも医療だけでなく、心理、教育など4万人以上のレイプ・サバイバーを治療し続けるムクウエゲ氏の姿を追ったドキュメンタリーである。

%e5%a5%b3%e3%82%92%e4%bf%ae%e7%90%86%e3%81%99%e3%82%8b%e7%94%b7「戦争と性暴力」、想像を超えた現実に、感想を述べる言葉も見つからないが、パンフレットから、このドキュメンタリー映画が伝えたいメッセージを感じていただけたら、幸いである。

「一部の人たちの金儲けのために豊富な鉱物資源をめぐって起こされる紛争。その中で性暴力は、支配の手段として利用される。

 性暴力が”戦争の武器”と呼ばれていることは、今では広く認識されるようになった。なぜなら、性暴力は他の武器と違って購入とメンテナンスを必要としないため、費用が掛からず、体一つで多くの人々を精神的にも身体的にも痛い目に合わせることができる。しかも、加害者は不処罰でいることが多いため、さらに最も効果的な武器である」

2016年11月20日リンクURL