曇は多いが穏やかに陽が照り、青い空がのぞく気持ちのいい朝。
こんな日は、家で一日のんびり本でも読みたいなぁと思いつつ、辺野古へ。
出かけにパラパラと見出しだけを拾い読みした新聞は「日本一高い米価格 県内5000円台 」の文字が躍る。政治の理不尽はいつも弱いものにしわ寄せされ、富める者ほどさらに冨み、弱いもの貧しきものほどさらに踏みつけられる。
水曜日は女性が辺野古抗議行動の現場リーダーをつとめる。オール沖縄会議の共同代表でもある高里鈴代さんが9時台の指揮をとる。先週土曜日の県民大行動で注目を集めた爪楊枝で7万1千本の砂杭を表現したボードを国会へ届けることが、オール沖縄会議の議題に上がったと報告。
水面下90㍍まで軟弱地盤の大浦湾に刺さる砂の杭7万1千本。わずか直径1ミリ、長さ数センチの爪楊枝でさえ、これだけの迫力。実際の砂杭はどれだけの大きさか?これが環境に影響を与えない(政府答弁)とどうして言えるのか?
県民がいくら反対しても、国家権力を総動員して国策を強行する姿に、はじめて接する若い人たちが涙する光景を何度も見てきた。恐怖か、悔しさか、怒りか、虚しさか? おそらくそのすべてだろうと思う。
この日も違法な工事車両が横行した。
白タクならぬ「白ダン」、要件満たさぬ「特殊車両誘導中」のダン(プ)。ここでは違法が大手を振ってまかり通る。
一日の行動はささやかでも、10年以上続く抵抗の積み重ねは大きい。