7万1千本の「つまようじ砂杭」を国会へ  ~ 4月9日の辺野古

 曇は多いが穏やかに陽が照り、青い空がのぞく気持ちのいい朝。

 こんな日は、家で一日のんびり本でも読みたいなぁと思いつつ、辺野古へ。

出かけにパラパラと見出しだけを拾い読みした新聞は「日本一高い米価格 県内5000円台 」の文字が躍る。政治の理不尽はいつも弱いものにしわ寄せされ、富める者ほどさらに冨み、弱いもの貧しきものほどさらに踏みつけられる。

 水曜日は女性が辺野古抗議行動の現場リーダーをつとめる。オール沖縄会議の共同代表でもある高里鈴代さんが9時台の指揮をとる。先週土曜日の県民大行動で注目を集めた爪楊枝で7万1千本の砂杭を表現したボードを国会へ届けることが、オール沖縄会議の議題に上がったと報告。

 水面下90㍍まで軟弱地盤の大浦湾に刺さる砂の杭7万1千本。わずか直径1ミリ、長さ数センチの爪楊枝でさえ、これだけの迫力。実際の砂杭はどれだけの大きさか?これが環境に影響を与えない(政府答弁)とどうして言えるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 県民がいくら反対しても、国家権力を総動員して国策を強行する姿に、はじめて接する若い人たちが涙する光景を何度も見てきた。恐怖か、悔しさか、怒りか、虚しさか? おそらくそのすべてだろうと思う。 

この日も違法な工事車両が横行した。

 

 

 

 

 

 

 

 白タクならぬ「白ダン」、要件満たさぬ「特殊車両誘導中」のダン(プ)。ここでは違法が大手を振ってまかり通る。

 一日の行動はささやかでも、10年以上続く抵抗の積み重ねは大きい。

 

2025年4月10日リンクURL