怒りを闘志にかえて ~ 9月6日の辺野古

 先週、またもやの台風接近に備えて、テントの屋根カバーを取り外していた辺野古の座り込みテント。幸い直撃は免れたが、その復旧作業はかなりの労力がいる。あれから一週間以上が経っているが、まだ修復作業が続いていた。

 この日も辺野古へ到着すると、男女関係なく、真っ先にテント復旧の作業から一日の行動が始まった。

 9:00前、一回目の座り込み。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               慣れているとはいえ、沖縄の炎天下の暑さはちょっと言葉では表現ができない。この日の直射日光は、服の上からもチリチリと肌が焼ける音が聞こえるかようだった。立秋を過ぎたというのに、沖縄の夏はまだこれからなのだ。

 その暑さをさらに熱くするのが、一昨日の理不尽極まりない最高裁判決への怒りだ。ゲート前はやり場のない怒りが滾った。


 これまで、コロナ禍を避けて、機動隊に移動を促されたら、自ら立ち上がっていたが、今日はだれもなかなか動かない。ついには機動隊に両脇をかかえられて、運ばれる人が何人も出た。

 このところ工事用ゲートをくぐる工事車両が少ない。陸からは見え難いが、どうやら先の台風で決壊した護岸の修復に手間取っているようだという。護岸が使えないと土砂の陸揚げが出来ず、積出港である安和や塩川も土砂を運ぶ先がないので、積み込み作業が止まり、抗議行動も休止が続いている。監視スタッフの説明によると、8月は、台風やお盆休みなどで、安和・塩川は、作業は全くなかったという。


 少々荒れ模様の正午前の座り込み。排除にいつもの倍以上の時間がかかっていた。


三回目、午後三時前の座り込み。理不尽な判決に「屈しない!あきらめない!」との意思表示を!といくつも新たな取り組みが紹介された。

 午後5時、那覇に戻ると、県庁前の県民広場で、戦争反対!を「黄色を身に着けて意思表示しよう」と呼びかけるグループがスタンディングアピールを行っていた。 

 沖縄県民、みんな頑張っている。私も頑張る!

 

 

 

2023年9月8日リンクURL

どんな権力にも沖縄は屈しない! ~ 最高裁の不当判決抗議集会


 最高裁は4日、辺野古の埋め立てをめぐる裁判で、沖縄県の訴えを全く審議することなく退け、国のいうことを聞け!と恫喝するような判決を下した。

 今日午後6時から、県庁前県民広場に750名余の県民が結集し、抗議の声をあげた

 「これまでやってきた裁判の判決の中でもっとも最悪、最低のひどい判決」と、判決内容を説明した加藤弁護士。「万魂の怒りをもって、デニー知事を支えてこれからも闘う。裁判だけが辺野古の闘いではない」とあまりにも理不尽な判決に怒りをあらわにした。

次々マイクを握った国会議員代表、県議会代表、各島ぐるみ会議の代表も

「この国の司法は崩壊した。最高裁ではなく、最低裁判所だ!」

「わずか5人の裁判官が決めたこのような中身のない判決に、沖縄の未来を託すわけにはいかない」

「辺野古の埋め立ては40年、50年かけても完成しない。それをわかっていながらアメリカが黙っているのは、普天間をいつまでも使い続けるためだ」

「中央行政の堕落は、地方の市民の力が正す。そうすすればこの国は救われる。どんな権力にも沖縄は負けない」など、怒りの声が相次いだ。

 

 

 

2023年9月5日リンクURL

旧盆の渡嘉敷島

 旧盆で、ふるさと・渡嘉敷島に行ってきました。

 毎度変わらぬ島の風景ですが、これが私にとっては「これぞ故郷!」の光景なんです。どうぞお許しあれ!

 台風接近で必ずしも100点満点の慶良間ブルーに輝く風景とはなりませんでしたが、それでも「故郷に帰ってきた!」と、ふっと心が緩み、声を出して叫びたくなるような景色です。



 <我が家のウークイ料理~海山の珍味満載  いわゆる精進料理ではない

 今どきは、どこの家庭でもお盆など祭祀・行事料理は、スーパーや総菜屋さんに注文して出来合いの重箱料理で間に合わせるのが一般的ですが、我が家はお餅をはじめすべての料理を手作りします。揚げ物、煮もの、あえ物、汁物、ご飯ものまで。これは私たち姉妹が受け継いだ祖母直伝の料理の数々。料理だけでなく、料理を作る調理道具、器類も5、60年の年季の入ったものばかり。使う方も気合が入ります(笑)

 お盆料理は、どこの家庭も似たようなものですが、渡嘉敷島で一つ特徴的な料理に「ムチアギー」があります。もち米粉でつくった餅に蒸かしたサツマイモを練り込んで、小判型にして油で揚げた、いわゆる「揚げ餅」です。お芋の種類で味の変化もあり、毎年同じ味とはならないのも楽しいところです。特に熱々はたまらない美味しさがあります。

 かつてはどこの家庭でもつくられていましたが、いまでは島でもムチアギーをつくるのは我が家だけのようで、親せきもレシピを習いに来ます。

 ウサンデー(お供え物の御下がり)のムチアギーを、那覇の友人たちにおすそ分けしていたら、いつの間にか法事で渡嘉敷に帰るたびに、お土産のムチアギーを期待されるようになりました(笑)

  台風が2個も3個も沖縄周辺をうろうろしていて、閉じ込められると2、3日では済みそうにないので、早々に引き上げてきました。

 帰りの船では、今では珍しくなった別れのテープの光景が…。転勤で島を去る公務員のようです。

 

 

2023年8月31日リンクURL