台風避難 中! ~ オオゴマダラ日誌 ⑨

 オオゴマダラ日誌、しばらくご無沙汰いたしました。6月18,19日に確認されたオオゴマダラの幼虫、そろそろ黄金のさなぎに変身している頃かと、関心のある方は気になっていらっしゃるかもしれませんね。

 実は、残念ながら2匹の幼虫、確認3日もせずして、消滅してしまいました。たぶんヒヨドリや鳩、スズメなど鳥たちの餌食になってしまったと思われます。改めて自然界の生存競争の厳しさを思い知らされました。期待が大きかっただけに、私もすっかり気落ちして日記に記す気力も持てませんでした。

 ところがです。あれからひと月後の7月18日、再び幼虫確認!三匹目目です。うれしかった!!オオゴマダラさん、頑張ってくれたようです。

<7月18日>

 自然界に介入することは、あまりいいことではありませんが、今回は私も少し手を貸そうと思い、ホウライカガミの鉢をネットで覆うことにしました。オオゴマダラがとまるのには邪魔にならず、ハトやヒヨドリは入れない程度の目の粗い網をかけました。

<7月20日>

 台風接近でまた別の心配が出てきました。風で幼虫が飛ばされないよう、またホウライカガミの葉っぱが傷つかないよう保護する必要があります。鉢を風当たりの少ない建物の陰に移動することにしました。ところが肝心の幼虫の姿が見えません。葉っぱの裏も一枚一枚ひっくり返して探しましたが見つかりません。「またか!」とがっかりです。

 でも、ホウライカガミを守るために鉢は移動しなければなりません。少々大きめの鉢を2個、ヨッコラショと1メートルほど移動させたました。そうしたら、いたのです!

 かなり強くなってきた台風の風をよけるように、鉢の反対側に隠れていました。自らちゃっかり台風避難をしていたのです。彼らも身を守る術は持っているんですよね!見くびってはいけません。

<7月22日> 台風が沖縄本島最接近、通過中! 

  大雨の中、ベランダの軒下で元気にホウライカガミの葉を食んでいます。

<7月23日>

 朝7時、一枚の葉の裏に幼虫が頭を下にぶら下がっています。「さなぎになる準備だ!」と直感。今日は一日観察しなくっちゃ!

 9:00 朝食を済ませ、カメラを手に観察に行くと、えっ!もうさなぎ姿になっていました。早っ!2時間前まではまだ毛虫のままだったのに。(残念!写真がない!)

 まだ幼虫時代の黒い斑点が見えます。これがさらに黄金色に輝くのです。そして華麗なオオゴマダラに…。これからしばらく目が離せない毎日が続きます。

 

 

 

 

2021年7月23日リンクURL