フクマンギ(福満木)萌える旧正月

 今日(12日)は旧暦のお正月元日。初春といわれるように季節はまさに春。庭の福満木の新芽がつややかに新芽を噴き出しています。

 

 私の田舎(渡嘉敷島)ではフクマンギとよばれていますが、「マサキ」が正確のようです。お仏壇やヒヌカン(火の神=カマドの神)に供える植物として我が家でも庭に植えています。

 旧暦行事が多い沖縄でも旧正月を祝う地域は少なくなりましたが、漁師町糸満や、離島、特に神々の島・久高島、北部の離島などでは今も旧正月が主流です。

 都市部に住む人は、新暦でお正月を済ませていても、旧正には田舎に帰って故郷で2度目のお正月をします。でも、沖縄は昨日から大雨で風が強く、海が荒れ、久高島出身の友人は旧正の里帰りができなかったと嘆いていました。

 渡嘉敷島も離島ですが、かなり古くから新正月が定着しています。その理由は明確で、旧正月は休みが元日一日だけで、高校進学などで島を離れた子どもたちが帰ってこれないからです。新暦の正月は丁度春休み期間中のため、子どもたちも島に戻ってこれて、家族そろってお正月が祝える、というわけです。

 

 桜が満開を過ぎ、いまわが庭ではリユウキュウコスミレ(紫、白)やバライチゴの花が咲いています。例年になく寒さ厳しい今年の沖縄の冬でしたが、自然は確実に春の到来を告げています。

 みどり鮮やかな福満木(マサキ)をヒヌカン供え、一日も早いコロナの収束を祈りました。

 

 

 

2021年2月12日リンクURL