基地があるところに戦争はやってくる! ~ 今日(3月10日)の辺野古

 

今日も7:00那覇発のバスで辺野古へ向かう。

 辺野古行に着くと、無意識に緑の中に目が行く。今日も花々に癒された。

 青空に映えるモクマオウの花。去年、70年余の人生の中ではじめて、モクマオウにこんなきれいな花が咲くということを知った。

 モクマオウは雌雄異株の花が咲くようだ。こちらが雄花。私は長い間これがモクマオウの花だと思っていた。

 この花たちの前で、人間たちは無粋な攻防戦を繰り広げる。

 今日一回目の工事車両の搬入に、20数名が座り込んだ。

 文子さんも先頭で頑張っている。 

 一回目の座り込みが終わってテントに戻り、休息をとりながら参加者それぞれの活動報告や呼びかけなど行われた。

 明日東北の3・11大震災から10年と言うことで、関連の話題が多かった。

 フクシマとオキナワは背後に国策があるという点で共通点があり、お互いに通じ合うものがある。

 元海兵隊員で平和を求める退役軍人の会のダグラス・ラミスさんが、先日新聞に紹介された米国の識者らが、バイデン大統領に海外基地の撤退を求めた記事に関連して、ベテランズ・フオー・ピース(VFP)の活動を紹介した。

「VFPでは去年から、米国内のそれぞれの地域から選出された国会議員に”辺野古の基地は問題がたくさんあって危険と専門家が言っているから、基地を使用する米国としても、ちゃんと調べるよう米国議会で取り上げてほしい”と手紙を出す運動を広げている。米国を動かすには、米国に国籍を持つ市民が声をあげる必要がある。

 戦争を止めるため(抑止力)に基地をつくると言っているが、基地があるところに戦争はやってくる。それは、これまでの世界の戦争の歴史が証明している」と語った。 

 集会が行われているテントのすぐそばの道路にパトカーが横付けし、停まっていた車両を移動するよう指示。その車は島袋文子さんを迎えに来た車だった。「足の不自由な人を乗せるための一時停止であって駐車ではない。いやがらせか!」と市民側は強く抗議、しばらくもめた。 

 今日も目の前を、弾薬運搬の米軍車両が行き来する、危険と隣り合わせの辺野古ゲート前。私は二回目の座り込みの後、次の日程のため辺野古を後にした。

 不屈の抵抗!座り込み2439日目の辺野古から。

 

 

2021年3月10日リンクURL

海外基地の撤去を! ~ 米識者がバイデン大統領に書簡

 沖縄の人なら、誰もがこの情報に注目するだろうが、果たして県外のメディアのどれぐらいが関心を向けるだろうか?という思いから、このブログでは地元新聞の記事を紹介している。

 この記事は、米国内にも海外の米軍基地を閉鎖すべきだと考える人達がいることを伝えている。

2021年3月9日リンクURL

講演会「辺野古に陸自」密約と琉球弧要塞化」~ 日米は沖縄(琉球弧)を 対中国の万里の長城 にすることを狙っている

 6日(土)は具志堅隆松さんのハンスト最終日集会の後、午後3時30分から行われた「辺野古に陸自」密約と琉球弧要塞化と題する平和市民連絡会企画の講演会に参加した。

 沖縄タイムスと共同通信の連携取材で、『辺野古新基地建設は米軍のためではなく、いずれ自衛隊の日本版「海兵隊」が常駐するのが目的』という、衝撃的な日米の密約を暴いた沖縄タイムス安倍岳記者の講演とあって、会場はコロナ禍の人数制限にも拘わらず満杯状態。会場に入り切れなかった一部の人は、レジメを見ながら、廊下で音声のみを聞くという状況で、県民の関心の高さを示した。

 講師の阿部さんは、「米軍の中には、ずいぶん以前(1990年代)からカウンターパートナ欲しさに、在沖米軍基地を日米共同使用したいと度々漏らしていた。2012年に陸自が辺野古のキャンプ・シュワブを視察。特に、「日本版海兵隊(実は時代遅れの軍隊、米軍のお荷物と化している)」と言われる水陸機動団の訓練・常駐させるのに、辺野古新基地が願ってもないほどの最適地であるとして、密約が成立した」と、ことの経緯を説明した。

 さらに、いずれ米軍が撤退した後、自衛隊専用になり、そのときもあくまで米軍から借りるけるという形をとる。それは、辺野古の新基地が自衛隊基地となると、国内の法に縛られ、米軍基地のようにやりたい放題、使いたい放題にできないから。しかも、計画がばれたら沖縄県民の反発がますます強まるので、新基地が出来上がってから計画を進める、としていた。本当にふざけた話である。

<安倍さんのパワポイントから ↑>

 大隅半島から、トカラ、奄美、沖縄、宮古、八重山、与那国、そして台湾へと連なる自衛隊基地と米軍基地。軍事専門家は「琉球弧はミサイル戦争の最前線基地。日米は対中国の万里の長城にすることを狙っている」とみている。つまり、日本本土を守る防波堤と言うことだ。第二次世界大戦の沖縄戦と同じ構図である。

 安部さんは、「沖縄はもっと自衛隊基地に向き合うべきである。今回の取材は他メディアとの共同取材、連携することで可能になった。報道も市民も孤立しがち、国家のような大きな力に対峙するには、市民も報道もつながり合って力を合わせよう!」と講演を締めくくった。

<常態化した日米共同訓練。頻繁に行われている↑.>   

 講演に先立って、伊波洋一参議院議員が国会での取り組みを報告。防衛省は27日の参院予算委員会で、陸自の辺野古新基地への常駐計画について、「現在考えていない」と答弁。防衛省幹部も「終わった話だ」と強調したしたという。               

 講演の後の質疑応答も活発に行われ、名護市議のN市議から、名護市議会では3月4日この問題に関する特別委員会設置された。これからの取り組みが肝心であるとの決意と報告があった。

 

2021年3月9日リンクURL