講演会「辺野古に陸自」密約と琉球弧要塞化」~ 日米は沖縄(琉球弧)を 対中国の万里の長城 にすることを狙っている

 6日(土)は具志堅隆松さんのハンスト最終日集会の後、午後3時30分から行われた「辺野古に陸自」密約と琉球弧要塞化と題する平和市民連絡会企画の講演会に参加した。

 沖縄タイムスと共同通信の連携取材で、『辺野古新基地建設は米軍のためではなく、いずれ自衛隊の日本版「海兵隊」が常駐するのが目的』という、衝撃的な日米の密約を暴いた沖縄タイムス安倍岳記者の講演とあって、会場はコロナ禍の人数制限にも拘わらず満杯状態。会場に入り切れなかった一部の人は、レジメを見ながら、廊下で音声のみを聞くという状況で、県民の関心の高さを示した。

 講師の阿部さんは、「米軍の中には、ずいぶん以前(1990年代)からカウンターパートナ欲しさに、在沖米軍基地を日米共同使用したいと度々漏らしていた。2012年に陸自が辺野古のキャンプ・シュワブを視察。特に、「日本版海兵隊(実は時代遅れの軍隊、米軍のお荷物と化している)」と言われる水陸機動団の訓練・常駐させるのに、辺野古新基地が願ってもないほどの最適地であるとして、密約が成立した」と、ことの経緯を説明した。

 さらに、いずれ米軍が撤退した後、自衛隊専用になり、そのときもあくまで米軍から借りるけるという形をとる。それは、辺野古の新基地が自衛隊基地となると、国内の法に縛られ、米軍基地のようにやりたい放題、使いたい放題にできないから。しかも、計画がばれたら沖縄県民の反発がますます強まるので、新基地が出来上がってから計画を進める、としていた。本当にふざけた話である。

<安倍さんのパワポイントから ↑>

 大隅半島から、トカラ、奄美、沖縄、宮古、八重山、与那国、そして台湾へと連なる自衛隊基地と米軍基地。軍事専門家は「琉球弧はミサイル戦争の最前線基地。日米は対中国の万里の長城にすることを狙っている」とみている。つまり、日本本土を守る防波堤と言うことだ。第二次世界大戦の沖縄戦と同じ構図である。

 安部さんは、「沖縄はもっと自衛隊基地に向き合うべきである。今回の取材は他メディアとの共同取材、連携することで可能になった。報道も市民も孤立しがち、国家のような大きな力に対峙するには、市民も報道もつながり合って力を合わせよう!」と講演を締めくくった。

<常態化した日米共同訓練。頻繁に行われている↑.>   

 講演に先立って、伊波洋一参議院議員が国会での取り組みを報告。防衛省は27日の参院予算委員会で、陸自の辺野古新基地への常駐計画について、「現在考えていない」と答弁。防衛省幹部も「終わった話だ」と強調したしたという。               

 講演の後の質疑応答も活発に行われ、名護市議のN市議から、名護市議会では3月4日この問題に関する特別委員会設置された。これからの取り組みが肝心であるとの決意と報告があった。

 

2021年3月9日リンクURL