文子おばぁ 大いに怒る! ~ 今日(6月3日)の辺野古

 今日は、梅雨が明けたかのようなよい天気。青い空に白い筋雲が映える。

 辺野古へ向かう高速道路の沿道では、梅雨の花「いじゅ」が散り始めていた。それでもまだまだ十分美しく、見ごたえがある。

 今週もまだ工事は再開されていない。工事用ゲートは閉ざされたまま、両端に民間の警備員が二人ずつ立っているだけだった。

 私たちが辺野古に到着して間もなく、金網沿いをひとりジョギングしていた米兵が、急に立ち止まって帽子をとり、基地に向かって直立不動の姿勢をとった。

 難聴の私の耳には聞こえなかったが、基地の中からアメリカの国歌「星条旗」が流れている、とのこと。丁度8:00だったので(ここからは見えなかったが)基地の中のどこかで始業を告げる国旗掲揚が行われているらしい。

 それにしても、米国民は日常生活の中で、国歌が聞こえてきたら、何を差し置いても直立不動になるのだろうか、それとも彼が軍人だからだろうか。

 日本の国民はどうか?日本の軍隊・自衛隊員も基地の外で、もし国歌が聞こえてきたら、直立不動の敬礼をするのだろうか?

 久しぶりに、名護市議の大城敬人さんがおいでになり、3月15日に辺野古住民「ティダの会」が行った防衛局への申し入れの様子を報告してくださった。防衛局がコロナ渦中に設計変更の許可申請を出したことに対する抗議の席上、文子おばぁが大いに怒ったという。

文子さん「もう一回訊く、県民の命が大切か、沖縄県民の命を踏みにじって新基地を造るのが大切か、今すぐ答えなさい!今!許さないよ!絶対に」

防衛局長「(小さい声で)命が大切だと思っています。(敬人議員が配った資料より抜粋)

 

 

 人間たちの活動自粛で、自然の中では小さな生き物たちがよみがえったように生き生きと活動を広げている。

左は、あいにく名前は知らないが昔よく見かけたトンボのような昆虫。

右下は、草むらで小さいのでわかりにくいが、筋蜘蛛が巣を張っている。キラキラと光って綺麗だ。

 

 

 

 帰り道、金武町伊芸のサービスエリアから眺める中城湾は、青空を反映して色鮮やかに輝いていた。

 その一方で、キャンプハンセンから恩納岳に打ち込まれる実弾演習の音が耳をつんざき、一瞬足元に実弾が飛んできたかと度肝を抜かれた。この付近に住む人々は、毎日この音を聞かされていいるのかと思うと言葉を失う。

 毎日、米軍の実弾演習で砲弾が撃ち込まれ、山火事も頻繁に起こすので木々ははぎとられ、赤土をさらす恩納岳。

※毎日監視を続けているテントスタッフによると、県議会選挙が終わる来週月曜日から、工事再開の可能性が大きいという。また、闘いの日々が始まる。

 

2020年6月3日リンクURL

県議会議員選挙告示 ~ デニー知事を支える与党が過半数維持できるかが焦点

 沖縄県議会議員選挙が、今日告示された。

 6月7日投開票の県議選には28日時点で64人が立候補を表明している。内訳は、現職38人、前職1人、元職3人、新人22人。与党系が35人、野党系が23人、中立系が6人。

 政党別では自民は推薦を含む21人、社民5人、共産7人、公明2人、社大3人、立民1人、無所属が25人(自民推薦除く)となっている。現在の県議会構成は与党26人、野党14人、中立が6人で、辺野古新基地建設に反対する与党が引き続き過半数を維持できるかどうかが大きな焦点となっている。

 私の住む那覇市と周辺離島の選挙区は、大票田だけに翁長知事、玉城デニー知事と続くオール沖縄の勢いにあやかろうと、若い新人が3人も立候補し、デニー知事支持側が乱立気味で共倒れも懸念され、従来のオール沖縄の枠組みを揺らしかねない状況になっている。

 私は、女性候補で今回5期目を目指す「ひが京子」さんを応援している。ここ2か月間、土・日と辺野古へ行く日を除く毎朝7時半から1時間余、ひが京子候補とともに街頭で手ぶりのスタンディングを行ってきた。

 コロナ渦で支持者を集めての集会など事前の選挙活動がほとんどできず、異例の選挙戦となっている。選挙戦初日の出発式も支持者を集めることを避け、わずかな事務所スタッフと身内だけのささやかな選挙戦のスタートとなった。

 <事務所スタッフと家族に見送られて、選挙カーで出発する「ひが京子」さん>

 沖縄の選挙でかかせない縁起物「フチャギ」、いわゆる「おはぎ」だが、沖縄のおはぎは甘いあんこではなく、塩味の効いた茹小豆が丸ごと白餅の表面にくっついている。この小豆一粒一粒を「票」に見立てて、たくさんの「票」がくっついてきますようにとの縁起担ぎである。

 塩味の小豆が、味のたんぱくなお餅にとてもよく合う。特に今日の「フチャギ」はいつにも増して美味しかった。当選間違いなし!と確信した。

友人たちから激励の花束を受ける「ひが京子」さん。

 

2020年5月29日リンクURL

穏やかに、何事もなく ~ 今日(5月27日)の辺野古

 平和市民連絡会の担当日である水曜日、今日も仲間の車で辺野古へ向け出発。6:45に那覇を出ると8:00少し前には辺野古ゲート前に到着する。

 すでに、テントスタッフの一人が監視活動を開始していた。今日も工事再開の動きはないという。

 メインゲートの真正面(基地内)に、工事中のでっかい建物がある。工事が始まって5年以上になるのにまだ完成しない。キャンプ・シュワブの総合娯楽施設だという。将校クラブをはじめ、ボーリング場から映画館、ビリアード、カジノまで、ありとあらゆる͡͡娯楽施設を備える、それこそ娯楽の殿堂だ。現在、海岸側にある施設が移転拡充されるもので、もちろん日本の税金で造られる。

 先週は、激しく行きかっていた演習用の米軍車両も今日はほとんどなく、穏やかな空気が流れていた。そこへ、県警の警察車両が一台、また一台と基地の中へ消えていった。「抗議行動はないんだから、来なくてもいいのにね」と、つぶやいてみた。でも、彼らには私たちを監視する任務がある。彼らも私たちを見てつぶやいいているんだろうなぁ「工事はないんだから、来なくてもいいのに!」。

 することもないので、早々とジュジジャー(10時のお茶・おやつ)タイムとなった。毎週水曜日の座り込み常連さんに料理上手な方(男性)がいて、いつもどっさりと作ってきてくださる。ゴーヤーのポークはさみ揚げ、カステラ、ティラミスなど5種類のお菓子、紅芋いりムーチー、焼きそば、キュウリの漬物、大根のワサビ甘酢漬け…見るだけでもお腹いっぱいに。どれも美味しかった。

 まだ10時前だというのに、今度はみんなが持ち寄った弁当を広げて豪華ランチタイムとなった。「食べ盛りの中学生でも、これほどの早弁はしないだろうね」と笑い合いつつ、食べた。平和ですねぇ!

 向かいの金網越しに軍警のお兄さんたちが「お前ら、何しに来てんだ!」とでも言いたそうに、こちらを見ていた。

 辺野古への行き帰りを走る沖縄自動車道の沿道は、まだイジュの花や月桃の花が咲き誇っている。

 

 

 

 

 

 

伊芸のサービスエリアでは、赤いプルメリアが咲き始めた。

 

 

 

 

 

 

2020年5月27日リンクURL