「負きてぇないびらんどー」ハワイのうちなぁんちゅからエール ~ 世界のうちなぁんちゅの日(10月30日)の辺野古

 辺野古ゲート前の抗議行動が、年内にも2000日を迎えようとしている。浜のテントでは24年という聞くだけでもため息が出るような長い時間である。

 台風や、先週の安和集中行動などでここ3週間、陸でも海でもほとんど作業が進んでいない。その分を取り戻そうということか、今週は、塩川でも安和でも、ここ辺野古ゲート前でも、大量の土砂や資材が強引に運ばれているとのこと。

 辺野古では、今日も早朝から60名ほどの人が座り込んだ。

 

 今日は、県外・海外から参加の人たちが多かった。

「平和のために闘っている沖縄の人たちの姿に感動した」と語るのは、インド東部にある都市インパール州から来たお二人。第二次世界大戦で、日本軍が無謀な侵攻作戦(日本兵ほぼ全滅。史上最悪の作戦と呼ばれる)を行ったインパール作戦で知られる。

 インパールはもともと独立王国で、インドとともに長くイギリスの植民地だった。イギリスが撤退した後、独立できると喜んだが、イギリス軍に代わってインド軍がやってきてインドに併合されてしまったという。その後もずっとインドに対する抵抗運動が続いていて、その闘いの歴史と独自の文化を後世につなぐため、今年6月に資料館ができた。二人はその資料館の関係者。

 日本の中の沖縄、インドの中のインパールはすごく歴史的状況が似ていて、資料館を作りにあたって沖縄の平和資料館や南風原文化センターも調査。南風原文化センターとは姉妹館として交流を深めている。

 インパールの伝統楽器の演奏を聞かせてくれた。穏やかでゆったりとした音色は、沖縄の古典音楽にも似て、心にしみた。

 続いてやってきたのは、ハワイのうちなーんちゅの皆さん(一行22名)。

 掲げている旗はハワイ王国時代の国旗、今もハワイの旗として使い続けているという。自らのルーツ・ウヤファーフジ(父母や先祖)の地(沖縄)を訪ね、歴史や文化を学ぶツアーを毎年行っているという。

 現在の沖縄県民よりうちなーんちゅらしいハワイのうちなーんちゅの皆さん、見事な沖縄の歌や踊りを生演奏で披露してくれた。奇しくもこの日10月30日は「世界のうちなぁんちゅの日」

 ハワイもかつては独立王国。米国に併合されてしまったが、原住民としての誇りは消えない。沖縄、ハワイ、インパール、大国に翻弄される島々(国々)の交流の中から明日への希望が見つかることを祈りたい。

 リーダーのエリックさんが、最後に大きな声で呼びかけた。「うちなぁんちゅ!負きてーないびらんどう!(沖縄人のみんな!屈してはなりませんよ!)」

2019年10月31日リンクURL

米軍は、自国内では許されないことを沖縄ではやりたい放題やっている ~ APALAシンポジウム

 昨日(23日)は、辺野古・安和から帰った後、夕方から八汐荘で行われたAPALAのシンポジウム(オール沖縄会議主催)に参加した。APALAは、全米に20以上の支部を持ち、66万人の組合員を擁するアジア太平洋系の労働組合の連合体。

 APARAは、全国総会で2年連続「辺野古反対決議」を行った。昨年の総会では招聘されて参加したオール沖縄会議のメンバーが見守る中、「辺野古新基地建設反対決議」を審議し、満場一致で採択した。

 そのAPALAのメンバー7人が19日から1週間の日程で、沖縄における米軍の実態を視察に訪れ、普天間基地をはじめ、辺野古、南部戦跡、デニー知事との面談、市民との交流を積極的に行っている。

 シンポジウムでAPALAのケント・ウォン氏は「米軍は、自分たちの国では絶対に許されないことを、沖縄ではやりたい放題ひどいことを行っている。信じられないことだ。アメリカの市民に広く訴え、連帯して辺野古の新基地建設を止めなければいけない」と、共に闘うことを表明した。

 また、同じくAPLA議長のモニカ・タマラ氏は「問題の解決に向けてやるべきことは、日米両政府の嘘をはっきりと示すことだ。沖縄で見聞きしたことを、自分たちが選んだ米連邦議会の議員たちに知らせ、沖縄の問題は米軍の問題であると認識させて、アメリカの問題として議会で取り上げるよう訴えていく。これは沖縄のためにではなく、地球のためである。それがAPALAの役割」と力強く宣言した。

 

2019年10月24日リンクURL