翁長さん!安らかに眠らないでください ~ 今日(8月29日)の辺野古

先週は一週間お盆休みと台風で休みが続いたので、2週間ぶりの辺野古ゲート前。何故だか懐かしさが込み上げてくるような、不思議な感情に襲われる。

工事車両の搬入がないので、座り込みの人数も少ないが、いつもより少し遅れて8時半ごろから60名ほどで工事用ゲートに座り込んだ。

「工事が一時的に止まっても、ゲート前の座り込みは続ける」と山城博治さん。県外からやってくる皆さんに、「辺野古は終わったと、思われないためにもゲート前の行動は大切にしたい」。

はえばる島ぐるみの皆さんは毎週水曜日と木曜日の常連さん。今週は8名で乗用車に乗り合わせてやってきた。その中のお一人がマイクを握り、「毎朝、ヒヌカンにお祈りする。.今日もお水とお酒を供え祈った。翁長さん!49日まではゆっくりお休みください。でも、49日後は安らかに眠っている場合ではありません。もし、瀬長亀次郎さん、太田昌秀さんも眠っていたらたたき起こしてでも、私たちと一緒に沖縄を守ってください」

こんな大変な時に「49日まではゆっくり休んでもいい」というウチナーンチュの優しさに、翁長さんもきっと苦笑いしつつ、ホッとしていらっしゃることだろう。

夏休みということもあり、県外から学生たちがグループでやってくる。今日も3組あった。

写真の若者たちは東京から、現代史を学ぶゼミのフィールドワークで沖縄の各地を回っているという。総勢27名。引率の先生は「現代史を学ぶ上で沖縄は、日本の社会を見通す最適地、日本という国がどんな国か、ここからはよく見えてくる」と。

四人の若者立ちは高知県と茨木県から。中に沖縄出身が一人いて、彼女の友人同士が声かけあってやってきた。「ニュースで見聞きするだけではわからない沖縄の現実が、ここに来ることで実感することができた。わずか3日間だけど一緒に座らせてください。ここで学んだことを、自分の場所でどう実践するか、自分にできることをしていきたい」

そして、もう一組は高校生とそのご両親。「この親にしてこの子あり」かと思ったら逆だった。中学生だった息子が「安保法制」の問題に関心を持ち、いろいろ質問したり行動を起こすので、親も無関心ではいられなくなったという。今回も子供の希望で辺野古へやってきた。

今日は日本の未来に希望を見出すことができそうな、そんなうれしい若者デーだった。

こちらは、埼玉で「ニュース女子」の問題を取り組むグループのおばちゃん二人組。東京MXテレビはニュース女子の放送を取りやめたが、まだ全国17の局で放送が続いている。そのテレビ局全部に文書を送り電話をかけ、ニュース女子の放送をやめるよう働きかけているという。(すごい!)その中で唯一金沢の石川テレビだけが、彼女たちの呼びかけに反応し、話を聞いてくれたという。が、放送中止までは至っていない。

9月は県知事選挙をはじめ、各市町村の首長(宜野湾市、那覇市は10月)、議会議員選挙、県議補欠選挙など、沖縄は統一地方選挙の真っ最中。辺野古のためにも勝ち抜かなければならない各選挙だけど、辺野古の座り込みも大事。工事車両が入らない期間は、毎日早々と午後1時に切り上げて、各地元に戻り選挙運動にも力を入れる。

(不屈の座り込み1515日目の辺野古より)

 

2018年8月29日リンクURL

「撤回 」31日にも~沖縄県が方針決定

今朝の沖縄タイムスは、沖縄県が早ければ31日にも埋め立て承認を「撤回」すると、一面トップで報じた。

国は当初、8月17日から護岸で囲い込んだ浅瀬に土砂投入、埋め立てを開始すると沖縄県に通告していた。それは、11月に予定されていた知事選挙までに少しでも埋め立てを工事を進め、県民に辺野古問題はもう終わったと印象づける選挙作戦だったとみられる。

しかし、翁長知事の急逝で、知事選挙が9月に早まったため、選挙の直前に埋め立てを開始すると、県民の反発が選挙に影響するとの思惑から、「翁長氏の喪に服する」との名目で、17日の土砂投入を延期している。これも選挙作戦である。

県が「撤回」に踏み切れば、国は直ちに撤回を無効にするため、裁判所に「執行停止」の申し立てをする方針だが、一月後に迫った知事選挙を前に司法の権力を使って、強引に「執行停止」を行えば、県民の怒りを招くリスクも抱えている。

「辺野古」をめぐる動き(撤回)、そして「県知事選挙」、沖縄の将来、子供たちの未来を大きく左右する大きなヤマが、静かに音を立てて動いている。

2018年8月29日リンクURL