平和市民連絡会の6:30発辺野古行きバスに乗るため県庁前へ行く。夜が明けきった明るい空に、半月が…。
梅雨入りしたのにほとんど雨らしい雨は降らず、今日も澄んだ青い空が恨めしくなほどだ。
慶良間諸島の座間味島では、夜間断水がは始まったという。辺野古への途中、沖縄自動車道から見えるダムは干上がって、湖底が見えていた。
沖縄本島でも給水制限があるかもしれないと、心配になってくる。
不屈の座り込みももうすぐまる4年となる。
県警機動隊は、基地の中から出てきて、座り込んでいる私たちを排除する。
毎日、パトカーに先導されて民間企業の工事資材を運搬するトラックがやって来ては基地の中に入って行く様子は、どう考えてもおかしい。
ダンプトラックやコンクリートミキサー車が入る前と後に散水車が豪勢に水を撒いていく。県民生活は水不足で困っているというのに。
今日(6日)、ゲート前は国際的だった。
イギリスからやってきた若者(学生)が、「米軍基地と日本政府に抵抗している沖縄の人々の姿に感動した。僕が生きている間に、世界中の米軍基地がなくなり、この地球上から戦争がなくなることを願っている。一人の力は小さくても、こうして一人ひとりが集まると、アメリカの戦争を終わらせる大きな力になる。一緒に頑張りましょう」と熱くかたった。
パレスチナ難民の支援活動をしているというこの男性はカナダから。「アメリカは平和の敵、人類の敵だ。沖縄は世界中の平和のために戦っている人たちの最前線にある。皆さんは辺野古のためだけでなく、世界のために闘っている。私たちは、みなさんにありがとう!です」
国際的な励ましに応えて、沖縄からは「カンカラサンシン」で、沖縄戦直後の捕虜収容所で生まれた民謡で反戦歌ともいわれている屋嘉節を歌った。
戦後の廃墟の中で沖縄の人たちは、缶詰の空き缶とパラシュートの糸で作ったカンカラ三線で歌い踊って、傷ついた心を癒し気力を奮い立たせてきた。
辺野古ゲート前でも、歌と踊りは抵抗の有効な手段となっている。
帰り道、舗道に散り敷くホウオウボクの赤いじゅうたんを踏みしめて辺野古を後にする。