午前8時、ゲート前に着くと、すでに機動隊の車両が数台基地の中で出動態勢完了!ばかり待機していた。
「今日は早い時間に入るね」と、誰かがつぶやいた。「この分だと3回だな」ともう一人が相槌をうつ。 先週の土曜日から昨日まで、工事車両は一台も基地の中に入れなかった。その分を取り返すため、きっと今日はかなりの台数を入れる構えだ。
3度も無理矢理ごぼう抜きにされ、家畜のように手足をつかまれ運ばれるかと思うと、澄んだ秋空とは裏腹に心は重く、ゆーうつな気分になる。それでも腹をくくって気合を入れ、ゲート前に座り込む。
案の定8:50分には機動隊がやってきた。
座っているところから無理矢理引っぺがし、男であろうが女であろうが、高齢者であろうが車いすであろうが、”腕が折れそう”と泣き叫ぼうが、お構いなく
4人がかりで、股裂き状態で、まるで家畜でも扱うかのように、運ぶ。
とてもお見せできないが、私も腕や足首、ときにはお腹と、黒アザだらけである。
今日はやっぱり3度、入られた。
機動隊の若者たちよ!仕事だから仕方がないかもしれないが、人生誤るな!
「こんな姿、お母さんに見せられる?将来、自分の子どもに自慢できる?今からでも遅くない。まともな仕事に就きなさい」孫を諭すように語り掛ける自分のお婆ちゃんのような女性の言葉を、若い機動隊員はじっと聞き入っていた。
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仏教者がひたすら祈りを捧げている。国民を虐げる国家権力者にも救いあれ!と