米兵性暴力実効性のある防止策を求める ~ 女性団体が抗議の記者会見

 

                  <5月1日 沖縄タイムス>

<追記>

 沖縄県は2日午前、沖縄防衛局伊藤局長、外務省沖縄事務所の宮川沖縄担当大使を県庁に呼び出し、頻発する米兵による性暴力事件に抗議するとともに、実効性のある対策を要請した。

 また、呼び出しに応じなかった米軍ついては、同じく2日午後から、池田副知事がキャンプ瑞慶覧を訪れ、在沖米海兵隊太平洋基地司令官とブライアン在沖総領事と面談、抗議した。

 県の呼び出しに応じなかった理由について米軍は、「有罪が確定するまでは法律上出向くことは難しい」と説明したとのこと。しかし、これまでは有罪判決前でも米軍幹部が県庁を訪れ県三役に謝罪していた。矛盾する対応に批判の声があがっている。

 

2025年5月2日リンクURL

9年前の4・28を忘れない ~ 米軍元海兵隊員による女性強姦・殺害・死体遺棄事件

 4月28日、沖縄県民は「屈辱の日」と呼ぶ。1952年、沖縄が「日本」から切り離され、米国に人質として売り飛ばされた日だ。

 沖縄県民にとってさらに、9年前(2016年)の4月28日に起こった忘れられない出来事がある。

 当時、うるま市に住んでいた20歳の女性が、家族に「ウォーキングに行く」と言って出掛けたまま、行方不明となり、3カ月後米軍訓練場に通じる山中で、白骨死体となって発見された。

 犯人として逮捕されたのは嘉手納基地勤務の軍属で元海兵隊員。ウォーキング中の女性を後ろからこん棒(米軍の武器)で殴り倒し、首を絞めたうえナイフで刺してレイプしたと供述している。残忍極まりない。

 献花台が設けられた遺体遺棄現場で、10人ほどの人たちが花を手向け祈りをささげた。 ここで手を合わせるたび「二度とこのようなことが起こらない社会を目指す」と誓いながら、悪夢が何度も繰り返されている。申し訳ない思いに苛まれ、無理力感を感じずにはいられない。

 元金武町長で翁長県政で政策調整官も勤めた吉田勝弘さんが、この9年間花や供え物が絶えないこの場所を清掃・草刈り・花を植え整え守ってきた。

 被害者の女性は、結婚を間近に控えていた。女性の父親と交流があり、事件が無ければ「今頃は孫がいたかもしれない」と、吉田さんによく話しているいう。

 

 

 

 

 

 本来山中にはない花が咲いている。供えられた花から種が落ちて広がったものや、お供えの鉢植えを、吉田さんが土に植え直しているという。

 蜜を求めて蝶も飛んでいた。

 

2025年4月29日リンクURL

今度こそ全県規模の県民大会を! ~ 相次ぐ米兵の性暴力事件に 女性たちが緊急抗議集会

 23年12月からの相次ぐ米軍人による性犯罪と、その隠ぺいに対する怒りもまだ消えない中、またしても事件は起こった!もう発する言葉も見つからない。こみあげてくる怒りで身体が震える。

 フラワーデモ沖縄のメンバーと基地・軍隊を許さない行動する女たちの会は、 昨日(24日)午後7時から県庁前県民広場で女性たちが沈黙のスタンディングと抗議集会を行った。

 30分間沈黙のスタンディングで道行く人たちにアピールした後集会を開き、抗議声明を発表するとともに、「なかったことにさせない」、「被害者をひとりにしない」など、昨年12月の県民大会での思いを改めて確認し合った。

 また、女性たちの間からは、県は発生時点で事件を知りながら公表しなかったことに対し、「前回、国が事件を隠蔽したことと同じ行為だ」と批判の声があがった。県民大会の共同代表で県女性団体連絡協議会の伊良波純子会長は、「今度こそ県議会が主催者となって、全県規模の県民大会を開催するよう求めていく」と決意を語った。

 

 

2025年4月25日リンクURL