一年ぶりの渡嘉敷島

 昨日(27日)は16日祭で渡嘉敷島に行ってきました。実に1年ぶりの故郷です。

  70余年の人生、高校進学のため島を離れてからでも60年近くなりますが、故郷に1年間も帰れなかったということは、たぶん初めてのことです。

 昨年は、16日祭で里帰りをした後、お盆は台風で帰れず、今年の正月はコロナのせいで帰省できませんでした。その他に例年だと、法事や祝い事をはじめ、年に3~4回は平和学習の案内で渡嘉敷へ行っていましたから…。

 天気が悪く、いつもの慶良間ブルーはお届けできないのが残念。波も高く当日朝まで船が出るのかどうかもわからない状態でした。

 コロナ緊急事態宣言中で、ほとんど観光客もなく船はガラガラ、集落の中を歩いても、知り合いにさえ誰一人出会いません。

 

 (はがれてしまった港の案内板が、久しぶりに帰省した身にはちょっと悲しいなぁ)

 ひっそりと静まり返った村の中を歩いていると、なんだか寂しくなってしまった。でも、自然は正直で季節を違うことなく、山は新緑が萌え出し、道端には花々が咲き乱れていました。収穫し忘れたのか、大根畑が「お花畑」になっています。

 シャリンバイの花 ↓ も満開です。

 村の花である「慶良間ツツジ」も咲きそろっているはずですが、残念ながら集落内では見つけられませんでした。日帰りだったので用事を済ませるだけで精一杯、時間がなくて野生の慶良間ツツジを探しに山へ入ることはできませんでした。

 幼いころから見慣れた港の風景にホッとして、身も心も緩みます。ふるさとは偉大です。

 午後5時,、渡嘉敷港発の高速艇「マリンライナーとかしき」に乗って那覇へ戻りました。気象情報では3~4メートルと波が高いということでしたが、ほとんど揺れを感じることもなく、泊港まで35分の快適な船旅でした。

 コロナ緊急事態宣言も今日(28日)で解除されます。あなたも渡嘉敷島へメンソーレー!青い海で癒されてください。自信をもっておすすめします。

 

 

2021年2月28日リンクURL

フクマンギ(福満木)萌える旧正月

 今日(12日)は旧暦のお正月元日。初春といわれるように季節はまさに春。庭の福満木の新芽がつややかに新芽を噴き出しています。

 

 私の田舎(渡嘉敷島)ではフクマンギとよばれていますが、「マサキ」が正確のようです。お仏壇やヒヌカン(火の神=カマドの神)に供える植物として我が家でも庭に植えています。

 旧暦行事が多い沖縄でも旧正月を祝う地域は少なくなりましたが、漁師町糸満や、離島、特に神々の島・久高島、北部の離島などでは今も旧正月が主流です。

 都市部に住む人は、新暦でお正月を済ませていても、旧正には田舎に帰って故郷で2度目のお正月をします。でも、沖縄は昨日から大雨で風が強く、海が荒れ、久高島出身の友人は旧正の里帰りができなかったと嘆いていました。

 渡嘉敷島も離島ですが、かなり古くから新正月が定着しています。その理由は明確で、旧正月は休みが元日一日だけで、高校進学などで島を離れた子どもたちが帰ってこれないからです。新暦の正月は丁度春休み期間中のため、子どもたちも島に戻ってこれて、家族そろってお正月が祝える、というわけです。

 

 桜が満開を過ぎ、いまわが庭ではリユウキュウコスミレ(紫、白)やバライチゴの花が咲いています。例年になく寒さ厳しい今年の沖縄の冬でしたが、自然は確実に春の到来を告げています。

 みどり鮮やかな福満木(マサキ)をヒヌカン供え、一日も早いコロナの収束を祈りました。

 

 

 

2021年2月12日リンクURL

那覇で桜が満開

 久しぶりに久茂地界隈に出かけたので、緑が丘公園の桜を見てきました。今まさに満開です。

 

 沖縄の桜は寒緋桜で濃いピンクが定番。その中でひときわ目を引く一本の桜の木がありました。緑が丘公園の一銀通り側の入り口にある民家のさくらです。

 白と紅のコントラストが何とも言えない優雅な雰囲気を醸し出しています。

 やはり、何人もの人が足を止めてカメラを向けていました。

 春、満喫!!

 

 

2021年2月6日リンクURL