髪挿しラン(サクララン)咲きました!

 西側のベランダで、2種類の髪挿しランが咲きました。

 

「いじゅの花」がスーチーさんの髪飾りなら、こちらはさしずめ「琉球王朝 聞得大君(最高位の神女)の髪挿し」というところでしょうか。

(写真は16世紀の最高神女・聞得大君が祭祀の際に挿した「きこえおおきみうどぅんうんりゅうかみさし」。金でできている。県重要文化財)

 

 

 こちらは原種に近い髪挿しラン。花は素朴ですが、香りが強く月光に照らされて、室内まで人を誘うような強い香りが漂ってきます。

 

 

 

2021年5月30日リンクURL

皆既月食とスーパームーン

 この日(26日)は多くの人たちが夜空を見上げていましたね。


 ビルの谷間から、やっと顔を出した赤い月。コンクリートジャングルの那覇の市街地で、赤い月の天体ショーを見ることができたのは、皆既月食から少しずつ月の光が回復し始めた20時過ぎでした。

 その後も梅雨空の雨雲に阻まれて、なかなかいい絵が撮れません。(22:26)スーパームーン見たさに、雲の切れ間を狙ってカメラのシャッターを切り続けました。

 薄雲に覆われた満月も、御簾の向こうのような風情があります。

 月の光以外にほのかに映っているあやしい光は何でしょうかね?周囲のビルの明かりの反映でしょうか?(23:01)

  やっと満月らしい姿をとらえることができました。(23:04)

 スーパームーンに願い事をすると、叶えられる確率が高いそうです。皆さんも何か願掛けをしましたか?   えっ!私ですか?もちろんしましたよ。何を?ですって! それは、な・い・しょ!

 わがふるさと渡嘉敷島の海では、この日サンゴの産卵が確認されたそうです。

<5月28日 琉球新報>

 

2021年5月29日リンクURL

梅雨の花・いじゅ

 沖縄のことばで梅雨を「スーマンボースー」といいます。それは沖縄の梅雨の時期が、日本の季節の移ろいをあらわす二四節気の「小満・芒種」の頃と重なるところから来ています。

 新暦では、小満が若草萌える5月の中旬から6月のはじめ、芒種は6月初旬から中旬の終わりころにあたり、麦や稲など穂が出る作物の種を植える時期とされています。

 いままさに小満の真っ只中、梅雨の似合う花「いじゅ」がやんばるの野山を彩っています。しかし、今年も5月10日に梅雨入り宣言したものの、その後ほとんど雨らしい雨が降らず、いじゅの花も心なしか寂しげです。

 スーチーさんの髪飾りに差し上げたいような美しい花ですよね。沖縄のいにしえの人々もいじゅの美しさに魅せられたようで、琉歌にもたくさん詠みこまれています。

「伊集ぬ樹ぬ花や  あん清らさ咲ちゅい わぬん伊集やとて  真白咲かな」

「いじゅの木の花は、あんなにも清らかに美しく咲いている。私も あのいじゅの花のように美しく清らか(真白)に咲きたいものだ」

 

 ところで沖縄の梅雨ですが、前半の小満の頃は少雨気味で、芒種に入った後半に大雨になる傾向にあります。そして梅雨明けはハリー鐘がなる6月20日から23日になります。

 何か今年も例年通りになりそうな気配です。

 

2021年5月27日リンクURL