国の「是正指示」「代執行」に屈せず、あくまでも辺野古新基地を阻止する! ~ 平和市民連絡会総会

 今日(21日)は、平和市民連絡会の第15回総会に出席した。コロナ禍で、実に3年ぶりの総会となった。

 平和市民連絡会(正式名称:沖縄から基地をなくし  世界の平和を求める連絡会)は、今まさに沖縄において、市民平和運動の中核をなす団体である。

 
 開会のあいさつに立った共同代表の高里鈴代さんは「総会資料を読んでいると、辺野古の座り込みをはじめ、辺野古送迎バスの運行、裁判、スタンディング、要請活動などあらゆる手段で新基地をとめるための活動に、我ながら”よく頑張りました”と、頭をなでてほめてあげたい気持ちになります」と、この一年の活動を振り返った。

 総会は、議事の審議に入る前に、まず北上田毅さんが、基調講演、新基地工事の問題点や進捗状況について解説した。 

 北上田さんは、「デニー知事の『設計変更不承認』は、不承認の理由をもっと増やすべき。耐震性の問題や、環境アセス、遺骨交じりの埋め立て土砂の問題など、まだいくつも不承認の理由にすべき問題が残されている」と強く訴えた。

 そして、耐震性の問題だけでも、そもそもの埋立て承認を再撤回することもできる、と強調した。 

 北上田さんの講演の後、この一年の活動報告、新年度の活動方針、決算予算、新役員の選出など、一連の総会議事が審議、承認された。例年なら総会終了後に楽しい交流会が行われるが、コロナ禍が収まらない状況下で、今回も飲食を伴う交流会は中止となった。

 総会には、会員でもあり、参議院議員の伊波洋一さんも顔を見せ、来る参議院銀選挙への支援を訴えた。続く知事選挙とともに、文字通り今後の沖縄の明暗を決める選挙である。

 安倍、菅、そして岸田と歴代総理を、周到な調査と鋭い弁舌で問い詰めるイハ議員の国会での質問には定評がある。沖縄になくてはならない政治家である。

 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

 

2022年5月21日リンクURL

本土の沖縄化 顕在化 由布院からの報告 ~ 5月18日(水)の辺野古

 前日までの梅雨寒が嘘のようなカンカン照りがまぶしい高速道路を、辺野古へ向かう。

 今週月曜日は、5・15平和行進に県外から来た方々が多く参加し、辺野古ゲート前は500人以上の人たちであふれ、ダンプの資材搬入を1時間半も止めたという。

 県警はいつもの人数では間に合わず、慌てて安和や塩川から機動隊を呼び寄せ、50周年式典のために九州各県から動員した機動隊も、再動員したとのこと。そのため、安和や塩川では土砂の搬出が止まったという。

 一転して、またいつものコロナ禍の水曜日。9時前、30名余が座り込んだ。

 工事用ゲートの搬入が終わると、息つく暇もなく、今度は11時の搬入に備えて第四ゲートへ。 

 機動隊がやってくる前に、まずは、工事車利用を先導してきた防衛局員の車との攻防がある。一度目は追い返したが、次は、機動隊の威を借りて、座り込んでいる人たちの足元ギリギリまで割り込んでくる。

 一回に100台以上入ることもある工事用ゲートに比べ、ここ第4ゲートでは、このたった4台(2台だけのことも多い)の工事車両を止めるための阻止行動である。それでも座り込み、抗議の意思を示さなければならない。 

 正午前、工事用ゲートでの2回目の座り込み。いつもは朝より人数が減ることが多いが、今日は逆に増えて40人近くが座り込んだ。

 昼食の後、午後2時の第四ゲートの搬入がないとわかり、3時までの3回目の座り込みまで少し時間が出来たので、テント下で参加者同士の意見の交流が行われた。

 自衛隊の日出生台演習場がある由布院から、毎年3~4回は辺野古に来ているという方から、最近行われた米軍演習の報告をがあった。

 沖縄の104号線越えの演習の一部が移転して行われている米海兵隊の実弾演習。このところ、米軍のやりた放題が目に余るという。事前に協定で約束した、夜間訓練の時間は守らない、実弾の種類、発射回数も増える一方、当初の演習内容とは質量ともに大きく違うという。

 地域の繁華街に米兵は外出させない、外出する場合は防衛局の職員がついて行くという約束もあるが、最近行われた演習期間は、毎晩200人からの米兵が街に繰り出し、闊歩、たむろして住民を不安がらせ、いかに抗議しても無視されているという。

 関東など都市部でも、最近市街地での米軍機の超低空飛行が頻繁に起こり、問題化している。本土の沖縄化が、いよいよ表面化してきたか! 

 午後3時、3回目の座り込みも、人数は減ることなく40人近くが座り込んだ。 

 梅雨の晴れ間、とても暑い、熱い一日だった。

 

2022年5月19日リンクURL

こそこそと会場入り ~ 復帰50周年記念式典の岸田総理

  50年目の5月15日。沖縄県と政府が合同で記念式典を行い、岸田総理が、式典に出席するというので、会場のコンベンションセンター前で抗議行動を行った。

 式典は2時からだが、会場のコンベンションセンター前には、正午前から抗議の市民らが詰めかけた。

 式典に出席する総理に抗議の声を届けようと、集まった市民を排除するのは九州各地から応援に集められた警察官(宮崎・熊本県警)。

 世界自然遺産に登録されたやんばるの森に、米軍が遺した実弾や放射能物質を含む廃棄物が、今も放置されていると訴える宮城秋乃さんも、実弾を示して抗議を行った。この声は総理に届くのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 抗議開始から2時間近く経って、会場に向けて総理の車が出発した情報はあったが、その姿はなかなか現れない。間もなくして、総理は別の入り口からコンベンションの敷地に入ったことがわかった。「聞く力」と言いつつ沖縄県民の声は聞くどころか、抗議する姿を見る事さえせず、裏口からこそこそと会場に入ったのだ。一国の総理がすることだろうか!恥ずかしい!失望する!

 式典のあいさつのなかで、玉城知事も、総理も辺野古新基地建設について、一言も触れなかったと、夕方のニュースで知った。(総理は式典後の記者会見で”辺野古唯一”と言及)

<追記>

 一方、コロナ禍でこの2年間組織的な行動が出来なかった5・15平和行進。今年は規模を縮小して、県外からの参加者も受け入れて14日のみ行われ、15日午前、那覇市民会館「なはーと」で県民大会を開催した。(参加者は事前予約制で限定されたため、私は参加できなかった)

<5月16日 琉球新報 ↑↑>

 

 

2022年5月16日リンクURL