街頭で「意見書」提出の呼びかけ ~ オール沖縄会議

 オール沖縄会議は、今日(19日)から県長前の県民広場で、辺野古設計変更申請への意見書提出の呼びかけを開始した。

 高良鉄美参議院議員や、比嘉京子県議、平和市民連絡会の土木技師・北上田毅さんらが、道行く県民や県外からの観光客に協力を呼び掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの人たちが呼びかけに応じて、街頭でも記入しやすいよう工夫された意見書用紙に、次々記入し、意見書箱に投函していた。

 

 

 

 

 

連休で沖縄を訪れたというカップルは「気になっていたが思いがけずこんなところで意見書提出ができてよかった!」と自ら駆け寄るようにしてペンを執り書き込んだ。

 

 

街頭での呼びかけは28日まで続けられる。

 

 

 

 

 

 

 

2020年9月19日リンクURL

新基地建設は「海」だけでなく、 ふるさとの山、川、森も破壊する

 辺野古の新基地建設がはじまってから、日本で唯一3頭の生息が確認されていた「ジュゴン」3頭のうち1頭(母ジュゴンB)が死に、父ジュゴンAと子どものジュゴンCの2頭も行方不明となっている。これら3頭のジュゴンは沖縄本島北部の近海を生息域とし、いま埋め立てが進んでいる辺野古崎の沿岸が最大の餌場であった。

 県民の強い反対を無視して、新基地建設を強行している国は、「ジュゴンへの影響はない」と言い続けているが、国際的な環境保護団体IUCN(国際自然保護連合)やWWF(世界自然保護基金)は、具体的なジュゴン保護策を示すよう日米両政府に何度も要請しており、現状について、「日本のジュゴンは絶滅した可能性がある」と、強い懸念を発表している。もし、そうなら、国は天然記念物の「ジュゴン」を自らの手で壊滅に追い込んだことになる。

 一方、国はもう一つの自ら指定した天然記念物を破壊の危機に追い込んでいる。辺野古新基地建設の埋め立て土砂を輩出している琉球セメント安和鉱山の真下を流れる「塩川」は、世界でも2例しか存在しない塩水が流れる川として、1947年に、国の天然記念物に指定された。

 その「塩川」が、雨が降るたびに血のような赤土の流れる川と化し、赤土の汚泥に埋まりつつある。 

指定年月日:昭和47年 5月15日
所 在 地:本部町字崎本部塩川原
そ の 他:昭和45年7月14日、「本部町の塩川」として琉球政府指定天然記念物

 沖縄島の本部半島にある塩川は、幅が約4m、長さおよそ300mの小川です。この川は昔から地元では「スガー」と呼ばれ、その名のとおり流れる水が塩からいことで有名です。これは海水が真水でうすめられて湧き出しているためで、世界でもあまり例のない珍しい川です。なぜ海水が湧き出すのかはわかっていません。おそらく地下の岩の割れ目に海水が入りこみ、地下で山からの真水と混ざりあい、地下水の圧力で押し出されているのでしょう。
 塩川には、普通の川に見られる生きものの他に、ムカシエビやシオカワモッカといった貴重な生きものもすんでいます。<沖縄県教育委員会(1993)「沖縄の文化財I-天然記念物編」より>

 

 

 

 

 

 

 

 

  先日(16日)、辺野古の座り込みの合間を見て、「塩川」のある本部町塩川原を訪れた。

 辺野古の埋め立て土砂が搬出されている本部塩川港を100メートルほど過ぎた国道沿いに、標識が立っており、すぐにわかる場所に国指定天然記念物の「塩川」はあった。

 国指定の天然記念物にしてはお粗末な表示版。

 表示板から2~3メートル奥に進むと「塩川」の入り口がある。

 岩間から水が湧き出ているが、水溜まりは半分以上はヘドロ状の赤土で埋まりかけている。かつては澄み切った清らかな水を湧き出していた塩川。定点観察をしている人の報告によると、近年は雨が降るたびに真っ赤な泥水を吐き出すようになったという。一週間ほど晴天気が続くと、最高でこの程度に澄んでくるが、これ以上きれいな水にはならないと嘆いていた。

 雨が降った日の翌日の塩川。まるで血の川のよう。

 その影響は海にまで及ぶ。

「塩水が流れる川は、ここ塩川とプエルトリコの二か所しかなく、貴重な川である」と記されている。

 小さな橋を渡り下流に目を向けると、「ゆうな」の大木が川覆うように生えており、その下を勢いよく水が流れている。かなりの水量がある。「塩川」もさることながら、この「ゆうな」の大木も天然記念物級だ。

「本当にしょっぱいのか?」 ここまで来たら確認しないわけにはいかない。水に手を浸そうと岸辺の干潟のようなところに片足を下ろしたら、「ブスッ」と足首まで埋まってしまった。堆積した赤土はヘドロ状になっていた。(写真を撮っておくべきだったが、反射的に飛びのいて足をあげてしまった)

 流れを追って下流に向かうと途中に、「火の神、滝の上、泉の神」を祀った拝所もあり、地域の人たちの信仰の対象となっている大切な場所であることがわかる。

 長さが300㍍の短い川は、最後に集落の横を通り、国道をくぐって海に流れ出るようになっていた。下流でもやはり水は白濁していた。

 これらの赤土の原因が、「塩川」の真上まで迫ってきた、辺野古埋め立て土砂の掘削している安和鉱山の存在だ。

 <塩川の真上に迫る安和鉱山>

 ドローンによって上空から映し出された安和鉱山。海に突き出しているのが辺野古土砂搬出の本部市塩川港。左下道路沿いの緑の中に国指定天然記念物の「塩川」がある。「塩川」のすぐ真上まで掘削が進んででいることがわかる。元々は生物多様性豊かなやんばるの森の一部であったはず。凄まじい破壊に息をのむ。

 今回の「設計変更申請」で国は、辺野古の埋め立て土砂を県外から船で運ぶとしていた計画を取りやめ、沖縄県内全域に拡大変更した。それは、安和鉱山のような破壊が県内各地で起ることを意味している。辺野古の埋め立て土砂の量は膨大で、これまでに使用した土砂は、まだ全体の5%に過ぎない。深海90㍍を埋める土砂の採取は、ほとんどがこれからなのだ。

 新基地建設は、地球的な「奇跡の海」を破壊するだけでなく、私たちの暮らしの身近な山や川、森など愛する故郷の地を破壊する。

2020年9月18日リンクURL

「意味がわからん! 」 ~ 9月16日の辺野古

 不屈の抵抗2264日目の辺野古ゲート前。朝7:00那覇発の辺野古直行バスに乗ってやってきた。 

 朝夕に秋の気配を感ずるも、日中はまだ30度をくだらない。国道沿いのゲート前は、アスファルト道路からの照り返しで、座っているだけで汗が噴き出す。暑い一日が始まる。

 辺野古に到着するとテントの下に、「設計変更申請」の資料や記入用紙が置かれ、投入箱を設けて提出を呼び掛けていた。オール沖縄会議がまとめて提出する仕組み。「ポストや郵便局まで遠い」という人や、「どこに出せばいいの?」という人には助かる。

 オール沖縄会議の現場部会の責任者・山城博治さんも意見書提出を呼び掛けた。「県外の人も意見書を出す権利がある。米軍基地に国民の血税が湯水のように使われている。莫大な新基地建設費を、福祉、医療、教育、コロナ対策に回せ!と声を上げるのも意見の一つとなる」

 今日、菅内閣が誕生する。「支持率が墜落寸前まで落ち、仕方なくやめたのに、その安倍政権を100%継承するという菅内閣への期待で支持率が20%も以上もあがったという。意味がわからん!」と博治節。沖縄にとっては安倍政権以上に冷たい、何をするかわからない菅政権と、沖縄では警戒されている。その最悪のシナリオが今日(16日)スタートする。

今日も、9:00、12:00、15:00の3回にわたって、171台の生コン車や工事車両の搬入が、座り込み抗議する市民を排除して行われた。

 報告によると、本部港塩川埠頭や安和桟橋でも土砂の搬出作業が行われた。台風続きで海上での抗議行動が長い間できなかったが、16日は再開され、抗議船一隻、カヌー9艇が出て抗議を行ったとのこと。

 

 

 

2020年9月17日リンクURL