平和学習が結ぶ感動の再会~10月28日の辺野古

高江がますます大変な状況に追い込まれる中
辺野古も抗議行動を休むわけにはいかない。

今週も金曜日は高江以外にも、嘉手納基地の五つのゲートをはじめ辺野古、普天間基地の野嵩ゲートと大山ゲート、キャンプ・コートニー、読谷トリイステーションなど、県内各地の芸軍基地で抗議行動が行われている。

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途中三度の機動隊による排除を受けながらも、基地から県道に出る軍車両を止め、「私たちが何故毎日ここで抗議行動をしているのか考えてみてほしい」と、若い米軍兵士に訴え続けた。DVC00119.JPG

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DVC00116.JPG この日は、和光大学の学生たちが修学旅行の一環で辺野古テントを訪れた。

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いま、沖縄には年間何百もの学校が修学旅行でやってくるが、和光学園はその先駆け的存在である。30年も前から小学校、中学、高校、大学とそれぞれの段階で必ず沖縄へ平和学習に来ている学校なのだ。

素晴らしいのは、先に父母たちが事前学習にやって来て、わが子が沖縄で何を学ぼうとしているのかまず親が納得したうえで子どもたちを修学旅行に送り出しているということである。私も数年前に3年連続で、そのお手伝いをしたことがある。(渡嘉敷島の案内)

 偶然にも今回辺野古ゲート前で感動的な対面劇があった。

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辺野古のゲート前金曜日の常連であるYさん。実は30年前、和光学園小学校が沖縄に修学旅行を始めるにあたって、沖縄側でコースの選定などの企画に協力したのが、読谷で小学校の教師をしていたYさんだった。当時の和光学園側の担当だった先生が、この日の引率教師で、感激の再会で当時のエピソードを学生たちに話し、拍手を送られた。

苦しい中にも、感動や喜びもたくさんある辺野古・高江、そして沖縄へあなたもぜひ来てください。

31日(月曜日10:00~)には、世界のウチナーンチュ大会で来県中のハワイ沖縄県人会の方々80名が辺野古ゲート前を訪れる。レイを贈呈し、辺野古・高江の支援と稲嶺名護市長を激励、辺野古に集う市民らと交流することになっている。

2016年10月30日リンクURL

文子おばぁも元気に参加~今日(10月22日)の高江土曜集中行動日

300人余が結集して、今週もN1ゲートからの砂利搬入を許さなかった。

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前日、警察が半年も前事案で、取り調べを受けた辺野古座り込みの象徴的人物である島袋文子さん(87歳)も、元気に姿を見せた。

DVC00019.JPG 戦争の後遺症で歩くことさえままならず、車いすで移動するしかない高齢(87歳)の文子さんが、どうしたら屈強な右翼男性に暴力を振るえるというのか!誰が考えてもおかしな話である。

文子さんによると、名護署が写したという現場写真を見せられ確認を迫られたが、そこに映っていたのは、暴力を振るわれたとされる人物とは全く別人が写っていたので、「これは違う」と即座に否定したという。

しかも、その事件があったとされる日は、右翼が押し掛けたので、文子さんの周辺にはいつも彼女を支えてくれている人たちを含め、大勢の人がいて騒然としていたが、写真は少人数で文子さんの周りにいつもの介添えの人たちなど誰も写っていかったという。文子さんの周辺では「合成写真ではないか」と疑っている。

また、本人確認で住所・氏名を名乗るよう求められたことに対し、「山城博治さんが釈放されない限り、私は何もしゃべらない」と、黙秘を貫いたとのことである。

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この日も、県内外から大勢の人たちが「高江」にやってきた。 全国で安保法の違憲訴訟を闘う若手弁護士の皆さんたちのグループ。「日本の平和と主主義を最先端で闘う沖縄を知らなければ、何も始まらない」と。

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毎年、沖縄の北端・辺戸岬から、南端・摩文仁までを10日間かけて歩く平和行進を行っている日本山妙法寺の方々。

DVC00010.JPG 高校の修学旅行で沖縄を訪れて以来、歴史的に日本の国が沖縄に行ってきた数々の理不尽に衝撃を受け、「自分にできることは何か」と問い続けながら大学生になっても辺野古にも通ってきた若い女性。「社会人になって、自分にできることの第一歩として、まず、母を連れてきた」と。すてきな母娘の発言。

p1040087 辺野古・高江名物、楽しいパフォーマンスも。

山城博治さんの拘束はまだ続いている。理由にもならないような微罪を取り立てて逮捕し、裁判所が拘留を認めなかったため、公務執行妨害で再逮捕、さらにそれでも裁判所が拘留を認めなかった場合、今度は窃盗で再々逮捕をもくろんでいるという。

2016年10月23日リンクURL

「高江」の警備機動隊員が市民に差別発言~「土人」「くそ ぼけ」「シナ人」

もう 何をかいわんや である。

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沖縄に派遣されている県外からの機動隊員は、見たところ若い人たちばかりだが、すでに死語となっている「土人」「シナ」など、よくこんな古い言葉を知っていたものだと思う。

沖縄に配属される海兵隊の新任兵士に沖縄差別を助長する新人研修が行われていたことが暴露されたばかりだが、もしかして、機動隊でも沖縄派遣機動隊員にに、このような研修を行ってはいないでしょうね。

かつては、沖縄戦の日本兵にも差別教育が行われていたことはよく知られている。相手は人間として扱わなくていい存在だと、差別を植え付けることで、兵士の戦場での人殺しは可能になる。戦争遂行に差別はつきものだ。

高江や辺野古で彼らが行っている暴力的な弾圧は、沖縄の人たちを見下さなければできないことだ。

今回の差別発言で、それが見える形で露呈した。

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暴言を吐いた機動隊員は「つい興奮して言ってしまった」と発言を認めたが、謝罪することはなく、移動の形で19日付すでに大阪府警に逃げ帰ったとのこと。

これに対し大阪府の松井一郎知事ツイッターで、「表現は不適切だったかもしれないが、(動画を見て)大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたことが分かった。出張ご苦労様」と、暴言警察官をねぎらったという。差別発言も命令による職務遂行か?

 

2016年10月19日リンクURL