8月19日の辺野古

 全国的に猛暑が続く。天気予報を見ていると、北海道を除けば沖縄の方が涼しかったりする変な気候。首都圏に住む友人からは「コロナより熱中症の方が怖い!」と便りが届く。強大な国家権力に抗い、悪戦苦闘する沖縄だが、おかしいのは政治だけではなさそうな日本列島だ。

 19日(水)も辺野古へ。

 コロナ禍で組織的な抗議行動が再び休止になって以降、各曜日で座り込む人たちの顔ぶれがほぼ常連化している。今日も9時からの搬入に備えて、いつもの水曜日メンバー10人余で座り込んだ。

 目の前のバリロードが取り除かれると、座っている場所がむき出しになる。今日も晴天。アスファルト道路からの照り返しで顔が熱くなるのを感じなる。

 地べたに直に座り込んだ男性に、「地面は熱くないですか?大丈夫ですか」と、機動隊の指揮官が気遣い?の声をかけた。「熱いけど、大丈夫です!」と、苦笑いのことばを返していた。

 正午前の2度目も同じく10名余で座り込み。組織的な抗議活動休止中も辺野古へ行くのは監視活動が主な目的。出入りする車の車両番号をはじめ、積載物などをチェックする。それによって中でどんな工事が行われているかがおおよそ推測できるという。生コン車、砂利や砂、ブロックなどの構造物を積んだダンプ、重機などが主なもので、中には何も積んでいない空のダンプが入ることもある。中での工事で出てきた赤土などを運び出すためのようだ。

 3回目の3時には半数が安和に向かったため、半数の6名で座り込み。後ろの民間警備員は20名もいる。

 今日もメインゲートを出入りする米軍車両が目立った。キャンプハンセン内にある軍事演習場を行き来する車だ。コロナ禍中も、米軍の活動は変わりなく続けられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こちらは、美しい花と、ヤギさんの優しい笑顔で対抗しよう。

 

 

 

 

2020年8月20日リンクURL

軍隊(米軍基地)とコロナと女性 ~ 軍事主義を許さない国際女性ネットワークがWeb会議

 沖縄のコロナ感染拡大が止まらない。県は、警戒レベルを最高の4(感染まん延期)に引き上げるとともに、8月14日までとしていた第2次緊急事態宣言の自粛要請期間を、8月29日まで延期すると発表した。

 「軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議」は、1985年に沖縄で起きた米兵による「少女強かん事件」がきっかけで、米国が基地を置く国や地域の女性たちがつながり、軍隊による女性への暴力に関する情報や経験を共有することで、軍事主義に抗する知恵と行動をエンパワメント、「真の安全保障とは何か」を追求してきた。

 これまで参加国・地域を持ち回りで国際会議を開催してきたが、今年は「コロナと軍隊の関係、それが社会、とりわけ女性にどんな影響を与えているか」を、各国の状況を報告し合い、検証を重ねている。

 沖縄を中心に、米国、日本、韓国、プエルトリコ、グヮム、フィリピン、ハワイをつなぎ、昨日、その5回目のWeb会議が行われた。

 やはりどの国・地域でも米軍内のコロナ感染率は民間地域より高く、世界規模で展開する米軍をはじめとする諸国の軍事行動の数々が、世界中にコロナを拡散している可能性は、過去の例からも否定できない。コロナ禍が経済活動を破壊し、それによって女性や子ども、高齢者、非正規労働者など社会的弱者に、よりしわ寄せが集中している。「戦争をしている場合ではない。軍事費をコロナ対策費に!」は、各国共通の課題である。

 しかし、そんな中でも米軍と同盟国は、世界最大規模の軍事演習・リムパック(RIMPAC)を、明日(17日)からハワイで行うとしていることに、女性たちが抗議の声を上げている。「リムパックを中止しろ!」と。

 「軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議」では、さらに話し合いを重ね、女性たちの声を集約して声明文をまとめ、各国政府や国際社会に向けて発信していくことにしている。

 

 

2020年8月16日リンクURL

抗議行動休止9日目 ~ 今日(8月12日)の辺野古

 辺野古へ向かう途中 、紺碧の空に浮かぶ白い雲が、今日はいつにも増してきれいだった。台風5号、6号は、沖縄本島にはほとんど影響がなかったが、台風一過の澄んだ青空がまぶしい。

 8:00過ぎ辺野古へ到着すると、座り込みテントは台風対策(5号)のため、屋根のシートが取り外され、骨組みだけになっていた。

 幸い大きな琉球松やモクマオウの大木が、木陰をつくってくれているので、休憩時間の暑さは、かろうじて凌げる。

 

 午前9時の第一回搬入に備えて、まずは10数人が座り込んだ。まとまっての抗議行動は「休止」ということになってはいるが、来たからには坐りこまずにはいられない。十分なソーシャルデスタンスをとって座る。

やがて、県警のパトカーに先導されてコンクリートミキサーの車列がやってきた。民間企業が業務するのに、県警のパトカーが、一日中(しかも数年にわたって)専従で警護するということが許されるものなのか、どうも納得がいかない。

いずれにしても、辺野古の新基地建設は、警察権力の動員なしでは、一歩も進まない公共工事なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「コロナの感染を防ぐため、県警のごぼう抜きは避ける」ということにしているため、瞬く間に排除されてしまう。

 工事車両が入った後も、ゲート前を行進。ささやかでも抵抗の姿勢を示す。

 正午の2回目の搬入に向けて、やはり十数人で座り込む。天気が良いのは、本来ならうれしいことのはずだが、炎天下、アスファルトの照り返しを受けながら滝汗で座っていると、めまいをを起こしそうで、キャンプ・シュワブ上空の、雲一つない青い空が恨めしくなる。

 1回目は生コン車が多かったが、2回目はすべて捨て石、砂利、砂を満載したダンプのみ。ジュゴンや海亀、サンゴの海にこのような石やセメントが撃ち込まれていると思うと、たまらない気持ちになる。

 今日も3回の搬入で、合計269台の工事車両が入った。

 

 テント横の花壇のハイビスカスがいっぱい花をつけていた。やっぱり暑い夏がうれしいのだろうか!

 農業や家庭菜園をしている方々からのうれしい差し入れ。ゴーヤー、ナーベーラー(ヘチマ)ジャガイモ。沖縄の典型的な夏野菜だ。元気いっぱいの野菜たちに、改めて土のすごさを感じる。コロナ禍で農業(自然のありがたさ)が見直されているという。やはり人間は地(土)に足をつけて生きるのが健全だと思う。

 

 

 

2020年8月12日リンクURL