両手に杖は突いても ~ 今日(2月10日)の辺野古

 6:50那覇を出るときは「暖かい!」と思ったが、午後少し過ぎるころから、陽が陰って風が冷たい今日の辺野古だった。

 当初2月7日までとしていた県独自の緊急事態宣言が2月いっぱいまで延期となり、辺野古の抗議行動も休止が続く。今日も水曜日担当の責任者を中心に、十数人から20人余で一日3回、少人数で座り込んだ。

 

 

 年に数回、東京から辺野古へ通うこの方は、両手に杖を突いても、みんなと一緒にゲート前を歩き続ける。

 今日も列をなしてやってくる生コン車、埋め立て資材を運ぶダンプの様子が少し変わった。先週から先導してくる県警のパトカーの姿が見えなくなったのだ。県民の批判が多かったのでやめたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、先導はやめたが、相変わらず2台のパトカーが一日中基地内に待機している。一台に2名ずつの警官を詰めて。

 

 

 こんな鉄の資材が、あの青い海の埋立てに投入されているのだと思うと、涙が出そうになる。90㍍にも及ぶ軟弱地盤で、完成は不可能だと言われる難工事。もし中止!となったときに、このようなものを掘り起こして取り出し原状回復はできるのか、いったい誰が責任をとるというのだろうか!!

 帰り際に辺野古ヤギの夏子ちゃんたちに会いに行った。三つ子のうち2匹は、高江の農家にもらわれていったそうで、残った一匹と夏子ちゃん親子が仲良く迎えてくれた。

 

 

 

 

2021年2月10日リンクURL

戦没者の遺骨が眠る南部の土砂を辺野古の埋立てに使わせてはならない! ~ 宗教者大行動

 いまだ多くの戦没者の遺骨が眠る南部の山野が引きはがされ、新基地建設の埋立て土砂として辺野古へ運ばれようとしている。

 「戦没者の遺骨が混じった南部の土を、戦争の道具である基地建設に使うなんて、戦争の犠牲になって亡くなった人たちを二度殺すことになる」と、宗教者の方々が、各宗教の壁を越えてつながり声をあげている。

 今日(8日)、県庁前の県民広場で、「平和を求める宗教者の会」主催の緊急集会が行われた。11:00~15:00までの間、トークやビラ配り、歌など、リレー形式で道行く人たちに訴えた。

 

 <魂魄の塔近くの土砂採掘現場 20年11月>

 

 

 

 

2021年2月8日リンクURL

「いのちの声」を聴け! ~ 今日(2月3日)の辺野古

 立春の沖縄は、暖かだった昨日に比べて少し冷たかった。(と言っても最高気温19度)宇宙的には、今日の立春から新しい年のエネルギーが本格的に始まるのだという。

 春を象徴する桜の花も北部・やんばるではピークを過ぎ、桜祭りも1月末で終了。南下してきた桜前線は、中南部で今週末満開を迎える。沖縄の桜は寒緋桜、うつむき加減に咲くのが特徴だ。

 今日も仲間の車で辺野古へ向かう。

 辺野古に着くと新しい横幕が掲げられていた。東京と沖縄在住の二人のアーティストによるコラボ作品だという。ジュゴンや色鮮やかなサンゴに熱帯魚、ヤンバルクイナ、亜熱帯の花々や植物たち、そして祈りをささげる琉球の女性を描き「いのちの声」とメッセージが添えられた。作者は、「土砂の下敷きになっても声もあげられない生き物たちの思いを表現したかった」という。この国の為政者たちは「いのちの声」など、聴く耳は持っていないようだ。 

 せめて私たちだけでも「いのちの声」を聞き取ろうと耳を澄ませていると、突然激しい金属音が響いた。米軍の弾薬運搬車と民間車両が衝突した瞬間だった。みんなが美しい絵の横幕に見入っている真ん前、5㍍も離れていない。

 数百メートル先に辺野古弾薬͡庫がある座り込み現場は、毎日火薬類を運ぶ危険な米軍車両が何度も通る。「事故を起こしたこの車がもし爆発物を積んでいたら!」と思うと身の毛がよだつ。

 基地の島沖縄は至るところこのような危険と常に向かい合わせの生活を強いられている。

 朝からとんだハプニングに遭遇した。

 気を取り直して、ゲート前に抗議の座り込み、抵抗の一日が始まった。


 

 

 

 

 

 列をなす工事車両は、北から右折で入ってくるだけでなく、南側にもダンプが並ぶ。今日も9時の一回目100台近く、12時の2日目、60数台が入った。

 緊急事態宣言中にも拘わらず、こちらも負けずに、一回目30名、2回目25名、三回目20名近くが座り込み、抗議した。

 水曜日の名物・ランチバイキング。みんなの弁当を持ち寄ると、ちょっとしたレストラン並みの豪華バイキングになる。特に料理好きの方(男性)がいて、一人で何品も作ってきてくださる。いつも楽しいランチタイムだ。 

  

 

 

 

 

 

 

 

 私たちの目の前を走る米兵。お気づきだろうか。4人が駆け抜けたが誰ひとりマスクをしていない。1月20日に、辺野古基地の米兵の間で43名以上のクラスターが発生したばかりと言うのに。反省のかけらも見えない。メインゲートには

 こんな電光掲示板が、英語と日本語で、でかでかと掲示されているのだが…。

 国の緊急事態宣言延長に伴い、沖縄県も独自の宣言を2月いっぱい延長するようだ。来週以降の辺野古関連抗議行動については、どうなるかまだ決まっていない。

 

 

2021年2月3日リンクURL