ご無沙汰しました! Myシーサーコレクション№3

PCを買い換えたので
データの引っ越しやら何やらで、しばらくブログの更新が滞ってしまった。

街角で見つけたシーサー。とぼけた感じがいい

街角で見つけたシーサー。とぼけた感じがいい

5年の間に膨大なデータの蓄積で現在のPCはメモリー不足がちになり、しばしばストライキ(フリーズ)を起こすので
一枚の原稿を書くにも時間がかかり、イライラさせられることが
頻繁に起こるようになったことや、

ウインドウズXPはメーカーのセキュリティサポートが来年3月で打ち切られることがわかったので、思いきって買い換えることに。
しかも、これまでのノートパソコンからデスクトップに、である。

バージョンアップしたのはいいが、慣れるまでは使いにくいことこのうえない。

データの引っ越しも時間がかかる。
それで、ブログの更新も滞ってしまったという訳である。

ベランダの紫陽花

ベランダの紫陽花

「ブログが更新されてないけど元気?」と友人から電話をもらった。友とはありがたいものだ。こんな些細なことで心配してくれる。

沖縄は梅雨明け宣言したのに、今日は土砂降りの雨。

6月は慰霊の月。
書くこと、書かなければならないことはいっぱいある。
明日からがんばろう!明日から…。

2013年6月18日リンクURL

沖縄的こころ~おもてなし

先日、高知から5・15の平和行進に参加するため30年来の友人が
沖縄を訪れたので、琉球料理の居酒屋で夕食をした。
その居酒屋での出来事である。

居酒屋に似つかわしくないあどけなさ

居酒屋に似つかわしくないあどけなさ

私たちが食事をしていると、
中学生と思われる男子生徒6人が賑やかに入ってきて
私たちの右隣の席についた。

「居酒屋に中学生?」
泡盛の居酒屋に幼児や小学生を含む家族連れが来るのは
さして珍しくない夜型社会の沖縄ではあるが

さすがに中学生だけのグループに
店内の客の目線が一斉に彼らへ注がれた。
沖縄の子どもたちではない様子。

私の連れが「どこから来たの?中学生?」と尋ねた。
「徳島から修学旅行、中学2年生」とのこと。

最近の修学旅行は、大型バスでの一斉行動ではなく
5~6人の少人数で、出来るだけ地元の人たちと触れ合うことを目標に
生徒自らが計画を立てて行動するのが主流になっている。

きっと「沖縄の料理を食べよう」と考えたに違いない。
その店は、泡盛居酒屋としては県内でも1~2の老舗なので
ネットなどで調べて来たのでしょう。

見ていると、まずソーメンチャンプルーが運ばれてきた。
しかし、6人で一皿である。
当然ながら、一人一口にもならない。
奪い合うように一つの皿にみんなの箸が集中し
3~4秒で皿は空っぽになった。

続いてゴーヤーチャンプルーが運ばれてきた。
やっぱり一皿である。同じ場面が展開した。
彼らの夕食の予算では、一皿が限界だったのでしょう。

私と友人は目を見合わせた。
考えていることが同じだったようだ。
彼らのために、もう一皿ずつ頼むことにした。
私の友人は、同じ四国ということもあって、母性がくすぐられたのかもしれない。

そのときである。
私たちの左隣にいた7~8名のグループの中から
50~60代の男性が立ってきて、大きな声で中学生たちにいろいろ質問をし
メニューの沖縄料理について解説を加えた。

おじさん登場!(柱の影)

おじさん登場!(柱の影)

5分も経たずに、中学生のテーブルにソーメンチャンプルー二皿が運ばれてきた。
目を白黒させている彼らに、店の人は「あのおじさんからのおごり!」と言った。
照れたような顔で、お礼もそこそこに彼らはすぐに料理に飛びついた。

ソーメンチャンプルーのお皿が空になる頃、今度は、ゴーヤーチャンプルーが二皿、ゆし豆腐の吸い物人数分。
さらに、もずくの天ぷらと麩チャンプルー二皿が運ばれて来ると、
同じグループの年配の女性が「それは私のおごり」と手を挙げた。

旧知の店のオーナーが私たちのところへやってきて
「あれで充分だと思うので、お二人の注文は取り消しましょうね」と
言いに来た。

私と友人は
「彼らの一生のよい思い出になるといいね」と話し合った。

沖縄も観光地化がすすみ、競争が激しくなって、世知辛い話が多い中、
久々に、古き良き沖縄のこころを目の当たりにして
友人と二人、ほろ酔い加減も気持ちよく、沖縄の夜を過ごすことが出来て、うれしかった。

おじさんと店主と記念撮影

おじさんと店主と記念撮影

2013年6月1日リンクURL

黄金言葉 くがにくとぅば(ことわざ)

沖縄では、「ことわざ」のことを「黄金言葉(くがにくとぅば)」といいます。

テッポウユリ

テッポウユリ

97歳の天寿を全うした我が祖母は(生きていたら111歳)
孫である私を叱ったり、諭したり、または褒めたりするとき、
よく黄金言葉を使いました。

「ユクシムニーやジョウ(門)までん通らん」
⇒「嘘は門を出るまでにはバレてしまうよ」とか

「ヤー(家)慣れーや外慣れー」⇒「家でのいつもの癖が外でも出てしまう」
つまり、「家ではだらしなくしていても、外ではちゃんとするから」なんて言い訳は通用しないよと、よく叱られたものです。

マキバブラシ~渡嘉敷にて

マキバブラシ~渡嘉敷にて

教えて貰った黄金言葉はたくさんありますが、中でも
私が好きなのは「チュイ タレイ ダレイ(一人 足れい足れい)」です。

どんな人も一人で「完全・完璧」とはいきません。
相手の欠点を責めるのではなく、それとなくカバーしてあげる。
自分の足りないところは、教えてもらう。
つまり、「お互いに足りないところを補い合う」という人間関係です。

 

また「みんながそれぞれ得意なことを持ち寄り、発揮して
何か一つのことをやり遂げる」、そんなときにも使われます。

かつては、それこそ近所同士で味噌・醤油まで貸し借りしたものです。
物心両面、足りないところをお互いに補い合うという
ここにも根底に「ゆいまーるの精神」が生きています。

野ボタン

野ボタン

祖母が語る黄金言葉は、子どものときは理解できなくても
大人になって、人生の大事な場面で
「あぁ、あれは、そういうことだったのか!」と
胸に落ちることがなんどもありました。
まさに黄金言葉です。

どこかでこれらの言葉に出会うたび
いつも私を抱いて眠ってくれた祖母のふくよかな胸の感触と ぬくもりをふくふくと思い出す今日この頃です。

2013年5月22日リンクURL