ここに座り込む皆さんこそが平和の礎! ~ 今年最終日 (12月28日)の辺野古

 昨日(28日)は久々に、中城湾に昇る日の出を拝みながらの辺野古行きだった。

 気持ちのいい朝だ。ゲート前での座り込み最終日は、天気がよくて暖かく少しだけほっとした気持ちになった。

 コロナ禍での座り込みは無事丸3年を閉じようとしている。

 8時過ぎに辺野古に着くと、先着の人たちがすでにテント周辺の草刈り大掃除を終えようとしていた。いつも頭が下がる。これで正月休み中とはいえ、誰か訪ねてくる人たちがあるかもしれないが、気持ちいいお正月が迎えられるであろう。

 第一回9:00の搬入を前に、早速ゲート前に座り込んだ。今日は阿波や塩川での行動が休みとなったようで、そちらへ行く予定の島ぐるみメンバーも辺野古へとやってきて、いつもよりにぎやかなゲート前となった。

 島袋文子さん、大城敬人さん(名護市議)、それに参議院議員の高良鉄美さんの顔も見える。

 年内の国会活動を終え、座り込み最終日の辺野古へ駆けつけた高良参議院議員。先の岸田政権による安保関連3文書の閣議決定は、「国会を無視し、憲法をもないがしろにする行為。沖縄復帰50年の年に何ということをしてくれたのだ!」と憤った。胸に「命どぅ宝」背中に「平和の礎」と染め抜いたTシャツを披露し、「ここに座り込む皆さんこそが、平和の礎(いしずえ)」と激励した。



 この一年、戦争に向かって暴走する国の、沖縄に対する理不尽な弾圧に憤りが増すばかり。機動隊の排除に対する抵抗にも力がこもる。抗議の声を挙げる人々の上に差し込む光の筋は、平和への希望の明かりと信じたい。

 この日は、安和や塩川からの搬出作業がなかっただけではなく、11時の第4ゲートの搬入もなく、工事用ゲートも3回目の搬入がないとわかった。

 28日は官公庁の御用納め、機動隊も県職員である。午後から御用納めの儀式に参加するのだろうか? 

 <島袋文子さん、大城敬人さん>

<高良鉄美さん、島袋文子さん>

 11時の第4ゲートの座り込みがなかったので、2回目の正午までかなり時間が出来き、いつもよりゆったりと参加者同志の活動報告や交流が出来た。

 大城敬人さんが、名護市議会の活動について報告した他、全国18か所で沖縄の問題を訴えてきた奥間政則さん、PEFAS問題で高橋年男さん、普天間基地の爆音問題を安次嶺美代子さんがそれぞれ報告した。

 12:00前二回目の座り込み。これが今年最後となる。朝より人数も増えて50名近くが参加した。



 今年最後の座り込みを終えてテントに引き上げる人々の足取りは、コロナ禍の中で無事に一年を終えることができた安堵と、ますます高まる沖縄が戦場となる戦争への不安が重なり、何とも表現のしようのない雰囲気が漂う。

 テント横の花壇では、寒さに頬を染めるピンクのハイビスカスが「正月休みの留守番は任せて!」と言わんばかりに生き生きと咲き誇り、心和んだ。

 座り込みは大晦日31日に3100日目となる。

 

 

2022年12月29日リンクURL

辺野古新基地の断念を求める34万署名を成功させよう!

 今日(12月23日)12時15分から、県庁前の県民広場で、オール沖縄主催「辺野古新基地の断念を求める34万署名」の成功に向けてキックオフ集会が開かれた。

 去る12月16日、岸田政権は、ついに安全保障関連3文書を改定し、「反撃(敵地攻撃)能力の保持」「「軍事費の倍増」明記を閣議決定するに至った。去る大戦の反省から「武力はもたない」「戦争をしない」と誓った平和憲法を、改憲するまでもなく、それこそ生き埋めにしたも同然だ。

 3文書の中には、「中国の覇権を抑止するために、辺野古の基地は重要」との文言も明記されている。辺野古新基地が何のための基地か、その目的が露わになった。沖縄が戦場にされる可能性がさらに高まっている。 

 「辺野古反対署名はすなわち戦争反対の署名。これは沖縄だけの問題ではない。いま沖縄で起っていることは、すぐに全国へ波及する。全国に呼び掛けて34万人署名を成功させよう」と呼びかけられた。(署名目標の34万人は、去る9月の知事選挙で玉城デニー知事が獲得した得票数をめざす)

 

 今日の新聞朝刊は、自衛隊が沖縄市に台湾有事を口実に新たな弾薬庫の建設計画を発表したと報道。琉球弧の軍事要塞化が急速に進む状況に、県民の危機感がますます高まっている。

 

<12月23日 琉球新報 ↑>

 

2022年12月23日リンクURL