辺野古新基地は戦争国家づくりの一環「沖縄が止めるしかない!」 ~  2月 辺野古県民大行動

 2月1日は、毎月第一土曜日の辺野古県民大行動。朝から1日ずっと雨の予報、小雨のチラつく中を辺野古へ。

 那覇からの大型バスは、いつもは満席のことが多いが、今日はいつもの半分くらい。寒い季節の雨の日の行動は、高齢者には厳しい。最近体調を崩す人が続出しており、寂しい気持ちになる。

 幸い10:20辺野古に着くころには雨は止んでいた。

 軟弱地盤改良のために、大浦湾に7万1千本の砂の杭を打ち込む作業を開始したと仰々しく喧伝した政府を皮肉って、参加者の一人が7万1千本の爪楊枝を積み上げた。

◆稲嶺進オール沖縄会議共同代表の開会のあいさつ。「7万1千本もの砂杭を、大浦湾に打ち込んだら、海の生き物たちはいったいどうなるのか。絶対許してはならない。あの野蛮な工事を止めるためにみんなで力を合わせて頑張ろう!」

◆玉城デニー知事も「私の政治理念は、これまでもこれからも変わることなく、県民とともに不退転の決意で辺野古新基地建設に断固として反対し、対話による解決を訴え続け、皆さんと共に力を合わせて、この状況を必ず乗り越えられると心から信じています」とメッセージを寄せた。

 ◆各現場からの報告①、海上抗議行動を担うヘリ基地反対協から。

「海上行動は三つのチームからなる。一つはカヌーチーム、二つ目は抗議船、三つめはダイビングチームで活動している。今日は頑強な海上保安庁の警備艇がひっくり返りそうな大波だったが、抗議船で抵抗した。埋め立てで海亀の産卵する砂浜が消滅する。防衛局は近くに変わりの砂浜があるから問題ないというが、亀にどうやってそれを伝えるのか?亀たちに”あちらでどうぞ”と看板でも立てるのか?」と皮肉った。

 ◆現場からの報告➁、本部島ぐるみから本部、安和、八重岳の報告。安和桟橋、本部塩川の他、新たに八重岳でのレダー基地建設の懸念を報告した。「先週から桜祭りが始まった桜の名所八重岳には、国土交通省管轄の航空路監視レーダーがある。老朽化して、いま最新式の施設に建て替えが行われようとしているが、自衛隊が関与するミサイル基地化も懸念される」と。

◆県出身国会議員のうりずんの会を代表して赤嶺政賢衆議院議員。  「辺野古新基地の工事は、10年かかっていま16%しかできていないが、すでに680億とする総予算の80%を使い果たしている。これから12年もかかる難工事に2兆円以上かかると県は試算している。こんな公共工事は、辺野古の他どこにもない。辺野古はアメリカに従属した戦争国家づくりの一環、この進路を沖縄が止めていかなければならない。うりずんの会は国会でしっかり追及していく」

集会はこのほか、浦添市長選に立候補の声を上げている里道あけみさんの挨拶などもあった。

 

 今年最初の辺野古「県民大行動」寒さと雨で参加者は少なめ(580人:主催者発表)だったが、新たな一年のスタートに、さらなる団結を誓い合った。

 

2025年2月2日リンクURL

「死ぬまでに基地のない沖縄を見たい!」 ~ 1月29日の辺野古

 この冬一番の冷え込み(最低11°~最高15°)との予報。辺野古まであと20分、陽が穏やかに昇り始めた金武湾を眺めながら辺野古へ。

 辺野古へ着くと地元の人が、「今朝は外気温5°だったよ~」と声を震わせながら自慢?した。気象台の発表は9.8度だったが、海の近い沖縄では風があるため、実際の体感温度は2~3度低くなる。

 そういえば、今日は旧正月の元日。南部地域の一部では、新暦ではなく、旧正月を祝う。子どもの頃は2度お年玉がもらえると喜んだものだ。

 メインゲート前のテントから、座り込みの現場・工事用ゲートまでは歩いて15分から20分、いつもはバスで移動するが、今日は周囲を観察しながら、一人歩いて向かった。途中フェンスの隙間から大浦湾を見ることが出来た。軟弱地盤に砂杭を打ち込むための専用船が2隻浮かんでいるのが見えた。

 一回目の座り込み、沖縄県民の辺野古での抵抗を知り、県外から沖縄に移住して来た男性。自ら作詞した「琉球流れ者」を味のある声で歌い、「私の夢は、死ぬまでに基地のない沖縄を見たい」と締めくくった。

  

 座り込みを終えてテントに戻ると、暖かい「ぜんざい」の差し入れが待っていた。冷えた身体にはなにより有難い。

 正午前、二度目の座り込みは、東京から若い女性グループ9名、那覇からの2台目のバスも到着して、50名近い人数で座り込んだ。

 

 

 

 

 

 お昼は水曜日名物の「豪華ランチバイキング」。持ってきたお弁当を出し合い分け合っていただく。サラダもデザートもコーヒーもあるフルコースだ。

テントを支える柱の根元で、リュウキュウコスミレが、小さな紫の花を風に揺らしていた。

 3回目の座り込みが始まったころから、2機のヘリが上空を旋回し始めた。(1時間以上続いた)。加えて普段めったに来ないNHKが取材に来たので「今日は、何かあるのかな?」と思った。誰か政府のオエラさんでも視察に来て上空から高見の見物でもしているのか?

 

 

 

 

 

 帰りのバスの中、大浦湾で軟弱地盤改良のための砂杭打ちが始まったとの情報が入る。NHKもヘリの旋回も腑に落ちる。

 「代執行工事開始」とか、「地盤改良捨て石投入開始」「海上作業ヤード建設開始」などと、何度同じようなことを言ってきたことか!もう誰も動揺しない。

 海底70㍍から90㍍に、7万1千本もの杭を打ち込む作業なのに、試験的な工事では1日に3本しか打ち込めなかった。しかも90㍍は世界的にも例がないという難工事。完成できるかどうかも分からない。いったいどれだけの税金と歳月がかかるのか?

 工事の始まる前から,砂杭に使う海砂を、北部東海岸の砂浜では、バキューム船で吸い取る作業で、海岸線の樹木の根がむき出しになり、砂浜が減少して海水が集落近くまで押し寄せるという被害が訴えられている。やんばるの山や大浦湾だけでなく、どこまで沖縄の自然を破壊すれば気がすむのだ!怒りが込み上げてくる。 

 辺野古の集落では、さくらが満開に。カメラの中の写真を見て、気持ちを静めた。春はもうすぐだ!と…。

 不屈の座り込み「3860日目」の辺野古から。

 

2025年1月30日リンクURL

仲村みおさん 残念! ~ 沖縄市長選

 

 仲村みお沖縄市長の誕生は実らなかった。メディアは、オール沖縄の退潮というが、そんな単純なことではないと思う。人々の考え方の多様性に、従来型の選挙戦の在り方を変えられない選挙の在り方が問われているのではないか。

 沖縄は、この後参議院選、知事選、うるま市長、浦添市長、那覇市議会など重要な選挙が続く。激変する社会変化への対応が迫られている。

 

2025年1月28日リンクURL