うりずん~若夏

国内唯一の亜熱帯気候を有する沖縄は
冬からいきなり夏になり、夏からいきなり冬になったりと
季節の変化があまり感じられないと思いがちですが

月桃の花

月桃の花

なんの!なんの!わが先達は少ない変化の中で
いや!変化が少ないからこそ、
自然のなかに小さな季節の移ろいを見つけて
暮らしの中に文化を生み出してきたのではないかと
このごろしきりと感じるようになりました。

「うりずん」、春から夏に向かう季節区分を
沖縄の先人たちは、春→うりずん→若夏→夏、と表現し
しかも、若夏と夏の間にさらに梅雨が重なります。
梅雨の期間もまた、いくつもの季節の言葉のグラデーションがあるのです。

「うりずん」は麦穂が出る旧暦2~3月ごろ
「若夏」は稲穂が出始める旧暦4から5月ごろと、ものの本には書いてあります。

テッポウユリ

テッポウユリ

ちょうど「うりずん」から「若夏」へ移るこの季節が
私は一年中で一番好きです。

このところGWだというのに、梅雨の走りでぐずついた天気が続いていますが                                           連休の後半から連休明けにかけて、梅雨に入り、                                                            梅雨が明けると夏へとまっしぐらの沖縄です。                                                              (沖縄気象台は5日沖縄地方の梅雨入りを発表した)

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2014年5月5日リンクURL

日本国憲法9条 ノーベル賞候補に!

12日 琉球新報

12日 琉球新報

このニュースを読んだ広島在住の知り合いから、こんなメールが届きました。
「今日の新聞に、「憲法9条 ノーベル平和賞候補に」という見出しの記事が載っていました。『こんな方法があったか』と驚きました。

「憲法9条」がノーベル平和賞候補になったということは、政府に少なからず衝撃を与えているのではないでしょうか。
市民運動が考えついた久々の快挙だと思います」

確かにうれしいニュースではあります。                                                             9条を「邪魔だ!なくしたい!」と思っているこの国の政治の中枢にいる者たちは、                                きっと苦虫をかみつぶしていることでしょう。

しかし、果たしてどれだけの日本人がこのニュースに関心を示したでしょうか?

2008年に東京で世界9条会議が開かれたとき、私も参加しました。
世界各国からの参加者200人以上、国内数万人が参加したイベントでしたが、                                    日本のメディアはほとんど報道しませんでした。
そのころから「9条を世界文化遺産に」とか「ノーベル賞を」という運動は行われています。

その会議で、外国の参加者からは「憲法9条は日本人にはもったいない」と言われて、                                私はとてもショックでした。

「日本人はせっかく戦争放棄を謳った究極の平和憲法・9条があるのに、                                        その価値を知らない」というのがその理由です。とても恥ずかしいと思いました。
そして、「私たちの国にも9条がほしい」と、みんな口々に言ったのです。

さらに、ショックだったのは、最近知り合いになった東京の友人に                                                                     、「9条世界会議」の話をしたところ、「キュウジョウってなんですか?」と聞き返されたことです。                                                    普通に大学を出て、それなりのお仕事もされている方です。                                                                         これが一般的な日本人のレベルなのかもしれないと驚いたものです。

昨年10月にも関西で世界9条会議が開かれましたが、これも日本のメデァは完全に無視しています。

「9条、ノーベル賞候補に!!!!!!!」 このニュースを衝撃と受け止める感性と良心が、今の日本の為政者に残っていることを祈るばかりです。

2014年4月15日リンクURL

沖縄の新聞を「本土」へ贈る人々~「温度差」を埋めるために

沖縄の新聞を、自腹で本土に届ける人たちがいる。宛先は図書館や記者、市民団体。基地問題に代表される本土と沖縄の「温度差」を埋めるため、まずは沖縄の実情を知らせたいと願っている。  (沖縄タイムス4/7、阿部岳、新里健)

刷り上がったばかりの新聞が本土発送用に次々と包装されていく=1日未明、浦添市・沖縄タイムスUPセンター
<刷り上がったばかりの新聞が本土発送用に次々と包装されていく=1日未明、浦添市・沖縄タイムスUPセンター>

広島県の福山市中央図書館では今年2月から、沖縄タイムスが読めるようになった。地元に住む元新聞記者の鬼原(きはら)悟さん(60)が購読料を負担している。当初は自宅に送らせていたが、「もっと多くの人に読んでほしい」と宛先を変え、自らも図書館に通って読む。

1月までの1年余り、沖縄で暮らした。「ヤマトンチュがいかに差別の実態を知らないか、痛感した。私たちには知る責任があり、本来は各地の図書館が自費で購読すべきだ」と考えている。

関西沖縄文庫(大阪市)を主宰する県系2世の金城馨さん(60)は昨年12月から沖縄タイムスの基地報道をコピーし、元教員や平和団体メンバーら25人に手渡したり郵送したりしている。目的は「ヤマトンチュに『沖縄のことを知らない』という言い訳をさせないため」。

コピー代は月4万円かかるが、「沖縄に押し付けられている基地を、ヤマトに引き取らせる機運を高めるために必要な経費」と話す。

沖縄市出身で広島修道大学教授の野村浩也さん(50)=広島市=は琉球新報4部と沖縄タイムス3部を自己負担で購読契約し、全国紙やNHKなど本土の記者7人へ郵送させている。

「沖縄の基地負担を過重にしている原因の一つは本土メディア。日米安保の現場が沖縄にあることを伝えたい」と語る。「多くのウチナーンチュが同じ『贈紙』に取り組めば、立派な社会運動になり、沖縄の状況はきっと良くなる」と期待している。

2014年4月9日リンクURL