新たな決意で 辺野古に座る ~ 11月1日の辺野古

 月が改まり、2023年もあと二か月を切った。なんと時の流れが速いのだろう!と思う反面、毎日が同じような、いや後ろ向きに歩いているような錯覚さえ覚えるときもある。

 10年にもなろうとするこの日々。つつましやかに生きる庶民にとって、失った10年の年月は決して軽くはない。ましてや高齢ならなおさらだ。この日も満月の名残の月が西の空に浮かぶのを眺めつつ、辺野古を目指してやってきた。

 ゲート前での話題は、怒り収まらない「強制代執行訴訟」のこと。

 「デニー知事と県側の弁護士の弁論が終わったら、国側には何も求めないまま『これで結審する』と言い放った裁判長の言葉に唖然として、しばらく誰も席を立てなかった」と、傍聴した人が感想を述べた。

 

 この日は、京都の大学からゼミの学生や、県外の反戦地主の方々、韓国から若者など多彩な人々が辺野古へ集った。 

 「ダイ・イン」で抗議の若者 ↑

←「デニーさん えらい!断固支持!とジュゴンさん。

 

 

 

 上空は、抜けるような青空が 広がる。ここに爆撃機やミサイルを飛ばすな!「お空を飛ぶのは、鳥さんだけでいい!」と、子どもたちが言っている。

 この日は三回目の座り込みはなく、昼食後那覇に戻った。

 水曜日はいつも差し入れがいっぱい。今日のお土産は、りんご、柿、大根、ジャガイモ、柚子。ケーキや冷たい夏みかんのフルーツポンチはお腹の中に納まった。

 

 

2023年11月2日リンクURL

沖縄の民意こそ公益 ~ 代執行訴訟デニー知事が口頭弁論

 「国が玉城知事に代わって辺野古新基地建設の設計変更を認める」ための代執行訴訟が、30日(月)、福岡高裁那覇支部で始まり、玉城知事のわずか20分足らずの口頭弁論だけで、今回も軟弱地盤に対する実質審理はなく、即日結審となった。 

 裁判を前に、高裁前の城岳公園で行われた事前集会で、大勢の市民が抗議の声をあげた。

 担当の加藤弁護士は「そもそも代執行訴訟の要件を満たしていない裁判。①県が法律に違反しているか⇒国こそ違法 ②他に方法がない⇒ いくつもある。代執行は最後の手段 ③公益をそこなう ⇒県民の多くが反対している県民の意志こそが公益」と、喝破した。さらに「明治時代にできた法律を盾に、国と地方自治体が対等であるという概念を無視、破壊しているとも。

 少し遅れて到着した玉城知事も、口頭弁論に向け決意を述べた。「県民から権限を奪いとり、国に都合のいいように司法が手を貸している。論点を争いもせず『お前はどけ!』と言うようなもの。みなさんと同じ思いでしっかり主張してくる」

 湧き上がるデニーコールに送られて入廷したデニー知事だったが、結果は冒頭の通り。判決言い渡しの期日は言い渡されなかった。

<裁判所を出る玉城知事>

                <10月31日 沖縄タイムス>

 

2023年10月31日リンクURL

「県産品 みんなで創る 島の価値」 ~  第47回 沖縄の産業祭り 四年ぶりのフル開催

 今日は、南部へ遠出の用があり、帰りに奥武山公園で開催中(27日~29日)の「沖縄の産業まつり」に寄り道して来た。コロナ禍で四年ぶりのフル開催とあって、歩くのも大変なくらいの大賑わい。

 第47回となる今年のテーマは、「県産品 みんなで創る 島の価値」 93の企業・団体が出展、沖縄のものづくりを広く発信する。
 

 

 ふるさと渡嘉敷島のブースを見つけ、知り合いはいなかったが「渡嘉敷島の大ファン」だと、冷やかしてきた。

 食べ物系の出店はスルーして、私のお目当ての第一は「ものづくり展」。今年の優良県産品や発明工夫展で選ばれた企業や県産品の展示会場(県立体育館)。

 沖縄の自然が育む動植物を活かした健康食品・高機能食品をはじめ、伝統に新しい命を吹き込んで進化する工芸品、高い技術で世界に挑む工業など、目を見張る展示が目白押し。毎回思う。「沖縄!なかなかやるじゃない!!」。食べ物屋さんが大繁盛なのに比べて人出は少し寂しいが、産業まつりのメインはこちらの方だ。 

 

 私のもう一つのお目当ては「植木市」。白い小さな花の咲く水草(3個で750円)と肥料を買って、久々心に「小さな平和」を取り戻した気分で帰ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年10月29日リンクURL