台風接近で悪天候を覚悟して辺野古へ向かう。
車中、先日、急病で亡くなったうるま市島ぐるみ事務局長の葬儀の報告があり、数々の市民運動を牽引して来た素晴らしいリーダーを失い、このところ、活動仲間のケガや病休訃報が相次いていることもあって、しばし暗い気持ちになった。
辺野古が近づいてくるに従い、雨がちらついてきた。雨具を装着して下車。
雨がちらつく中、気を取り直して、9時一回目の座り込み。
座り込みは、まず歌で気持ちを盛り上げて機動隊に対峙する。いつも元気な歌のリーダーが、途中声を詰まらせた。亡くなった仲間への思いが込み上げて、歌えなくなったのだ。素早く別の人がバトンタッチした。そういえば亡くなった方は、バリトンのすばらしい歌声の持ち主だった。
気のせいか、今日の機動隊は、かなり乱暴だ。
工事資材を搬入するダンプも、先週以上に五月雨搬入で、だらだらと1時間近く続いた。座り込み開始からすると1時間半。高齢者には、体力的にかなり堪える。
11時すぎ、メインゲートの中が何やら騒々しい。軍警や銃を構えた兵士が、中に入る車を厳しくチェックしている。何か事件でもあったのか?
正午前、2回目の座り込み。
お昼を済ませた後、環境の観点から辺野古の問題に取り組んでいる吉川秀樹さんが最新情報を報告。
「米連邦議会の会計監査院に対し、グアムの議員が辺野古新基地建設の問題点を取り上げ、ちゃんと調査するよう要請。会計監査院で取り上げられる可能性が出てきた。
また、国連の環境部会でも辺野古のジュゴンや海洋生物への影響が懸念されるとして、日本政府に問題点を指摘、調査報告をするよう勧告がなされたが、日本政府は無視している。
さらに国際自然保護連合も辺野古の問題を重視、いくつもの国際機関が、辺野古に注目している。少し時間はかかるが、沖縄の側からも、さらに各国際機関に対し、働きかけを強めていきたい」と、語った。
3回目の座り込みは、一転して炎天下。雨具が日傘に変わった。台風はどこへ行ったのだろうか?
今日もなかなか厳しい1日だった。いつもより30分以上遅れて那覇に戻ってきた。
今週末は毎月第一土曜日に行われる県民大行動日。先月は台風で中止になったので2カ月ぶりの開催となるが、私は、長野県に出かける予定があり、参加できない。