ベトナムの旅 ② アレン・ネルソンさんのこと ㊥

ベトナム戦争で、アメリカの国や、米軍、そして自分自身がやったことを謝罪するため、勇気を振り絞ってベトナムにわたったアレンさん。

ベトナム戦争で、アメリカの国や、米軍、そして自分自身がやったことを謝罪するため、勇気を振り絞ってベトナムにわたったアレンさん。

病に倒れたアレンさん。

ご存知のようにアメリカは日本のような国民皆保険の国ではありません。
病気になると、個人的に民間保険に入っていない限り、 全部自己負担で治療を受けなければなりません。
特に癌などの治療はとても高額な費用が掛かります。

アレンさんの病気を知って、ともに平和のための活動をしてきた仲間や、友人知人たちが、 アレンさんの健康回復を願って、治療費の募金活動を行いました。
その結果、沖縄だけでなく日本全国から次々と募金が寄せられました。

しかし、こうした多くの仲間や友人たちの願いもむなしく
アレンさんは2009年3月、神様のもとに召されました。

そして、家族のもとには使いきれなかった治療費が残されました。
全国の平和を願う人々から寄せられた善意のお金です。 枯葉剤被害者の会に送ろうという話もありましたが、アレンさんの家族は、残ったお金をベトナムの子供たちのために使いたいと 願いました。

辺野古の浜で~アレンさん

辺野古の浜で~アレンさん

そこでこの基金を託されたのが
私もメンバーとしてかかわっている「沖縄ベトナム青葉奨学会」です。
もう20年近くベトナムの子供たちに奨学金を送り続けているグループです。

ベトナム側の「青葉奨学会」を通して3年前から「アレンネルソン奨学金」として、 ベトナムの特にベトナム戦争のときネルソンさんが戦い、大きな被害を与えた地域の子供たちへ奨学金が送られるようになりました。

今回のベトナム行きは、今年のアレン・ネルソン奨学金の支給式に立ち会うための旅だったのです。

2014年1月17日リンクURL