‘23慰霊の日点描 (5) 平和の礎 ~ 子どもたちの姿に「平和」を見た

 戦没者追悼式、国際反戦集会が終わって、もう一度平和祈念公園に戻り「平和の礎」に刻まれる祖父をはじめ、集団自決で命を奪われた渡嘉敷島の人たちの名前に手を合わせた。

 「平和の礎」は、その建立の目的を県民の意志として、こう記す。

 私たち沖縄県民は、去る沖縄戦などで貴い命を失ったすべての人々に哀悼の意を表し、悲惨な戦争の教訓を後世に正しく継承するとともに、沖縄の歴史と風土の中で培われた「平和のこころ」を広く内外にのべ伝え、世界の恒久平を願い、太平洋戦争沖縄戦終結の50周年を記念して、ここに「平和の礎」を建立する。1995年6月

  

「平和の礎」周辺は、小さな子ども連れの若い家族であふれていた。

 永遠に燃え続ける「平和の火」の泉で、無心に水と戯れる子どもたちの姿を見ているだけで、こちらも自然に頬が緩み笑顔になる。「ああ!これこそが平和なのだ」と、胸がジンと熱くなった。

 

 

2023年6月26日リンクURL