沖縄を戦場とする戦争の予行演習(実践訓練)がいよいよ始まった

 今日(8日)は、日米軍共同演習のために、民間の港を使用する自衛隊への抗議行動に参加した。沖縄市の中城湾港に自衛隊のチャーター船が着岸して、大量の車両や自衛隊員を積み降ろすという。

 日米共同総合演習は、11月10日~19日(土)の間全国で行われる日米共同演習の一環だが、沖縄でははじめての大規模演習となる。

 午前8時30分那覇発平和市民連絡会の貸し切りバスで中城湾港に向かう。9時45分現場の中城湾港西埠頭第4ゲートに到着すると、嘉手納ピースアクションやうるま島ぐるみなどが主催する抗議行動はすでに始まっていた。 

 この船(民間)をチャーターして、自衛隊員や戦闘車両などを運んできたのだ。

 集会が始まってしばらくすると、自衛隊の陸揚げは、西埠頭ではなく、人々の抗議を避けて東埠頭から出るとの情報が伝わってきて、慌てて移動するという一幕もあった。

 

 11:18、自衛隊の車列がゲート前に現れ、抗議の市民らはゲートに座り込んで封鎖した。 

 

 市民側は「民間の港を自衛隊が使うのは憲法違反だ」と抗議。「責任者を出せ」と迫った。出てきた自衛隊員に「戦争を誘発するような行為をして、これが本当に日本の国のためになるのか?」と問い、回答を求めた。自衛隊員は「答える任にない」と後は黙った。

 自衛隊の車列をせき止め、対峙すること30数分。ついにしびれを切らした自衛隊は、待機させていた機動隊を導入、抗議の座り込みをしている市民の排除を開始した。

 スクラム組んで抵抗する市民を強制的にごぼう抜きにして、舗道に機動隊の人垣でつくった檻に運んだ。

 全員排除し、檻に閉じ込めるのに30分以上を要した。 

 自衛隊の戦闘車両が、中城湾港を出て公道へと出ていく瞬間だ。車列は延々と30分以上続いた。  機動隊にごぼう抜きされ、運ばれながらも、マイクを握りしゃべり続ける山城博治さん。

「抗議する市民を排除する機動隊の皆さん!沖縄が戦場になって戦争が始まったらあなたたちが真っ先に戦場に送り出されるのだ。それをわかってやっているのか!あなたたちも同じ沖縄県人だろう?」と機動隊員に呼びかける山城博治さん。

 沖縄全島で繰り広げられる本格的な日米共同演習は、いよいよ10日から始まる。米中の代理戦争を担わされる日本。真っ先に戦場となるのは沖縄である。

 

 

2022年11月8日リンクURL