宮城秋乃さんの裁判を支える市民の会発足 ~ 権力に物言う者に対する威嚇

 昨日(2日)は、「宮城秋乃さんの裁判を支える市民の会」の発足集会に参加した。 

 宮城秋乃さんは、米軍北部訓練場返還地に今も残る米軍廃棄物を告発、汚染者である米軍に引き取りを求めて、基地のゲート前に置いた行為が、「威力業務妨害」「道路交通法違反」などに問われて在宅起訴された。それは、「権力に物言う者は許さない」とする威嚇行為であり、「市民・国民は声を上げることすらできないのか!」と怒りが込み上げてくる。

 集会では、金高望弁護士が法的な問題点として「公訴権の乱用、表現の自由の侵害、そもそも宮城さんの告発行為が、威力妨害に当たるのか?」と説明。

 宮城さんも状況を報告、起訴後も告発行為を続けていること。返還され、浄化されたはずの北部訓練場跡地からいまも廃棄物・汚染物質、実弾演習はしないははずの場所から未使用の実弾も多量に見つかっていること。ヘリポート撤去の際に使用されたブルーシートや鉄板が放置されたままになっていること。県警も沖縄防衛局も、米軍廃棄物が残っていることを知りながら、なにも対応していないと訴えた。

 米軍廃棄物をゲート前に置いて、引き取りを求める<写真提供:宮城秋乃さん>

 会場入り口では、宮城さんが回収した米軍廃棄物の一部が展示された。

 

 

 

 

 

 集会には100人余の市民が参加、関心の高さがうかがえた。

 

<4月3日 琉球新報>

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