今日も朝から腹を立てている。今朝(9日)の琉球新報によると、私の故郷である渡嘉敷島で、航空自衛隊が、2000年から無断で年間100回もの軍事訓練を繰り返していたという。
前島の周辺は、渡嘉敷村の定期船が毎日3便往復運航する海域である。そんな場所で、地域の承諾もなく、それどころか事前の通知もなく軍事演習が行われていたなんて、危険極まりない。そのうえ「永久承諾」などというありえない言葉を根拠に。
渡嘉敷島は、沖縄戦最大の悲劇と言われる日本軍による大量虐殺「集団自決」が起こった島だ。その渡嘉敷島で唯一「集団自決」が起こらなかった島が前島である。なぜ起こらなかったのか?、当時の学校長が「ここは小さな島で、食料など皆さんのお世話が十分にできない。自分の島は自分たちで守りますので、どうぞお引き取りを…」と、日本軍の駐留を丁重に断ったからだ。
慶良間諸島は座間味村を含め、日本軍が駐留しなかった島や地域では「集団自決」が起こらなかったことがわかっている。それはつまり軍隊が存在しなければ起こらなかった出来事だったという証である。
よりによって、そんな「軍隊を拒否した島」で、自衛隊が承諾もなく18年間も軍事訓練を続けていたんて、絶対に許されない。