「沖縄の海って誰のもの?」社会派漫才ウーマンラッシュアワーが辺野古風刺

芸能界で政治問題に触れるのはタブーとされる。

そんな風潮の中で、昨年、漫才コンビ・ウーマンラッシュアワーの二人村本大輔、中川パラダイスさんが、「辺野古」をめぐる状況を笑いで味付けして風刺、話題になった。

去る9日の同じ番組「THE MANZAI」で、昨年に続き今年も、辺野古や宮古、八重山の自衛隊基地建設問題、原発、LGBT,朝鮮学校など、社会的少数派に対する無関心な社会状況テーマにしてを風刺した。

「沖縄の海って誰のものですか。日本のものなのか。米国のものなのか。僕は違うと思う。沖縄県民のものなんですよ。だから今こそ沖縄県民の怒りの声に耳を傾けるべきだと思う」

<ウーマンラッシュアワー村本大輔、中川パラダイスのお二人>

「漫才師だから最後は笑いにしたけど、笑ってごまかすなよ!」と、会場、テレビの視聴者に、しっかり止めの釘をさす痛快さ。

村本大輔さんは、今年1月沖縄でのライブの後、沖縄のメディアの質問に応えて、こう語った。

―漫才で基地問題を発信するのに勇気が必要だったか。

「勇気というよりも、下手に語ったと思われる失礼さや、傷つけたらどうしようという方が強かったかもしれない。思ったことは漫才で言いたいと思った」

 「(「THE MANZAI」のネタについては)ケーキに問題を混ぜて食べさせてあげないと(視聴者が)口に入れてくれない。僕が知っている範囲で分かりやすくかみ砕いた。ちょっとで角度が広いものになる。漫才のすごいところだ」

 ―辺野古で座り込む人々の話を聞いて何を感じた。

「それぞれの思いを背負っていることが分かった。(座り込み運動を)『金をもらっている朝鮮人がバイトで行っている』と決めつけた方が簡単に語りやすい。例えば1人、地元のばあさんがいたらその声までレッテルを貼ってしまう。でも、ベッド、ソファの上でネットだけで情報を見て、親指一つで世の中を決めつけている人間が、差別にさらされながらあそこ(辺野古)で自分の思いを語っている人間を否定する権利なんて何一つない」(2118年1月4日 琉球新報)

2018年12月11日リンクURL