「判決は私たちが出す!」 ~ 山城博治さん、稲葉博さん控訴審結審 ~ 支援集会から

山城さん、稲葉さんの二人にかかる控訴審2回目の公判が、13日福岡高裁那覇支部で行われ、結審した。事前の支援集会に多くの県民が駆け付け、激励した。

支援する会の山内徳信共同代表は「完全勝利したい。私は子供のころからどんな状況にあっても、夢と希望を失ったことはない。今日で結審、12月13日に判決を迎えるが、判決は私たちが(沖縄県民)が出す」と、裁かれるべきは国だと強い怒りを表明した。

山城さんも「政府の根拠のない暴挙、暴力をしたのは誰か、私たちの闘いは、後世の県民に”私たちは誇りと勇気をもってふるさと沖縄を守った”と伝えること。翁長さんの想いを胸に頑張りたい」と決意を述べ、「やんばるの歌」を高らかに歌い上げた。

稲葉さんは、「今日で裁判が結審するのが惜しいくらい。裁判が続いている間、無関心な本土の人間の代表という重荷を背負っているという気持ち、光栄と思う。でもまだ足りないからもっと背負っていたいくらいだ」。

裁判を傍聴した人たちの報告によると、刑事事件の控訴審としては異例の2度の公判が開かれ、一審ではすべて却下されてきた弁護側の証人が認められた。

証人尋問で憲法学者の高作正博関西大学教示は「山城さんらが基地のゲートにブロックなどを積み上げた行為は、憲法に保障された”表現行為”そのものであり、沖縄の民意の体現である。一連の国家行為は、県民の抗議活動を委縮させる効果を有する。刑事事件化は民意の弾圧に他ならない」と訴えた。

控訴審はこの日で結審、12月13日に判決が出される予定。

 

2018年11月14日リンクURL