名護市長選は「 国との闘いである」 ~ 10月県民大行動県民大行動

 毎月第一土曜日に行われる「辺野古県民大行動」、第53回となる今月も468人(主催者発表)が参加して、キャンプ・シュワブゲート前でおこなわれた。

 オール沖縄会議糸数慶子共同代表のあいさつで始まり、デニー知事のメッセージ、国会議員代表、県議会代表、各島ぐるみ代表などの活動報告が行われた。

 県外からも全労連の代表13人が参加。「沖縄にもどこにも基地はいらない。平穏な暮らし平和を願う私たちの願いとは真逆の政権が誕生してしまった。違うことはちがうと声をあげ続ける。(国の戦争政策は)もはや沖縄だけの問題ではない。日本全体の問題である。

 昨年6月に安和桟橋で、抗議行動中に起ったダンプ事故で瀕死の重傷を負った女性の親族が、防衛局が「不存在」とする映像の開示をめぐって起こされた裁判で、被害者女性の陳述が認められなかった経緯を報告。「過去の辺野古をめぐる裁判で、事前に陳述書の提出を求められ、大事な部分をチェック削除されたことから、提出を断ったところ、裁判で本人陳述が認められなかった」と無念な思いを語った。

 うるま島ぐるみの照屋寛之共同代表は、中城湾港での自衛隊の訓練について報告。抗議行動は早朝だったこともあり「30名ほどしかいなかったが、それでも2時間余り訓練を止めることが出来た。憲法9条違反、法の下の平等に反する自衛隊の活動・訓練は市民の力で排除する」と力強いあいさつに拍手が湧いた。

 

ドローンプロジェクトの奥間政則さんは、先月那覇市内で行われた写真展について報告。「辺野古埋め立てに使われる海砂採取で、沖縄中から砂浜が消滅すする危機を多くの人に知ってもらいたい。海亀が産卵場所を失い、産卵した卵もむき出しになって死滅している」と、今後も各地での開催を呼び掛けた。

 県議会与党議員代表の幸喜愛県議は”自衛隊差別改善決議”について「あってはならない逆差別の決議を、数の力で押し切られてしまった。皆さんに申し訳なく、お詫びしたい。これ(自衛隊差別決議)は県民の声ではない。一人ひとりの声を反映してこその国政でなければならない。主権者の声が届かない、現実と政治のギャップを沖縄から発信して、沖縄が広げていこう」と呼び掛けた。

 来年1月に行われる名護市長選挙に立候補予定の翁長久美子名護市議も登壇。今回の名護市長選挙は「現職との闘いではない。国との闘いである。名護市民だけでは闘えない。是非多くの県民の力で初の女性名護市長を誕生させてください」と、力強く決意表明を行った。

 

 

2025年11月2日リンクURL