有事の「全住民県外避難」は机上の空論  ~ 11月26日の辺野古

 辺野古へ到着すると、6月から姿を消していたサンドコンパクション工事船が戻って来ていた。

 25日、工事船6隻中2隻がおよそ半年ぶりに大浦湾に姿を現したが、まだ作業は開始していないという。

 来年1月の名護市長選挙を前に、工事が進んでいることを、アピールする狙いではないかとみられている。

 

 それでも、私たちはただ淡々とダンプの前に座り込むだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 一回目の座り込みを終え戻ったテントの足元で、西洋タンポポが愛らしい姿を見せてくれた。種を運ぶ綿毛が、風に乗って、いまにも飛び出しそう。

 しかし、こんなに愛らしいのに、繁殖力が強く、在来のタンポポとの競合や交雑を引き起こすため、「要注意外来生物」に指定されているという。人間社会だけでなく、自然界の生存競争も複雑で厳しい。何とも言い難い奇妙な気持ちになった。

 10時を過ぎると那覇からの2台目のバスも到着、県外や海外から次々とやってきてテント下は、いつものようににぎやかになった。

 横須賀基地の近くに住む女性たちのグループが、歌とメッセージで連帯を示した。前日対馬丸記念館へ行って改めて感じたという。「対馬丸は、沖縄が戦場になりそうだからと、住民を避難させるための疎開船だった。それが攻撃され沈められた。いままた台湾有事に備えて、住民を九州に避難させる計画や訓練が行なわれている。愚かにもまた同じ過ちを繰り返すのか?戦争は始めたらおしまい。戦争しないための外交努力を」と。

 「文子おばぁと共に 戦争に反対しよう」。新しい幟がはためいていた。(裏写りして読みにくいが…)

 

 

 

 

 

 

 この後、辺野古が初めての友人を案内して浜のテントへ。 

ゲート前での座り込みが始まる20年も前から、地元のおじいおばあたちが、新基地に反対して闘いを続けている現場だ。先人たちのこの闘いがあるからこそ、いまゲート前の闘いに繋がっていることを、忘れてはならない。

 辺野古浜から埋め立て地を見た。 大浦湾側の土砂投入を今月中にも始めると発表した防衛局。これまで大浦湾側の埋立てに備えて、運び込んだ土砂が、うず高く積み上げられていた。

 軟弱地盤解決の目途もたたないまま、浅瀬部分だけの埋立てで、何とか工事を引き延ばし、時間潰しをしようとしているのではないか。

 

2025年11月27日リンクURL

泡盛・古酒造りは平和産業 ~ お勧め本「 泡盛天使の酒造所巡り」下地恵子著

 友人が本を出した。私も少なからず関わったので、紹介したい。

 本書読みながら、各酒蔵所の泡盛造りに対する深い想いに、何度も胸が熱くなった。そこには家業を守るという野心に止まらない、泡盛そのものに対する価値観、つまり泡盛愛、そして家族愛、郷土愛が滲んでいて、感応したからだ。

 それだけではない。古く琉球と呼ばれた時代から、沖縄戦で消滅した泡盛の奇跡的な復活、それぞれの酒屋にまつわるさまざまな出来事の背景に、沖縄の歴史物語りが見え隠れする。

 この本の魅力の一つは、何と言っても著者の泡盛天使こと下地恵子さんの軽妙な文章力にある。まるでしゃべっている彼女の声が聞こえてくるようだ。それもそのはず、本書はJTA機内誌「美ら島物語」の連載をまとめたものだが、その元となったのが、かつて著者がインタビュアーを務めたラジオ番組「泡盛天使が行く」(ラジオ沖縄)がきっかけなのだ。ラジオでは、酒蔵所だけでなく居酒屋、県内外の泡盛愛好家なども尋ねた。

 不思議だったのは自宅で古酒を育てている愛好家の多くが、「酒は飲めない人」だったことだ。ではなぜ古酒を?と聞くと「自分は飲めないが、古酒を飲んで喜ぶ友人たちと過ごすのが楽しい」とか。本書によれば、ある酒造所の営業車には「人の想いと心をつなぐ」と書かれているそうな。同じ原料、同じ製法なのに、酒造所によって味が違うのは、造り手の想いが反映されるからだという。加えて飲む人の想いも…。

 欲を言えば、生活文化の中の泡盛についても、もう少し酒屋ならではのウンチクを聞き出してほしかったなと思う。酒は「百薬の長」と言われるが、泡盛がまさにそうだ。

 私が子どもの頃、風邪をひいてせき込んでいると、おばぁが胸にヒル(ニンニク)酒を刷り込んでくれた。怪我には泡盛で消毒をしてから包帯を巻いた。虫歯がうずくと泡盛を口に含んで痛みをこらえた。沖縄そばとコーレーグース(唐辛子の泡盛漬け)、豚肉を使う琉球料理に泡盛は欠かせない。ニンニクの泡盛黒糖漬けの甕が、味噌甕とともに押し入れの奥に並んでいたことを思い出す。飲むだけでなく泡盛は私たちの日々の暮しの中で、今も生きている。そこに世界遺産たる所以もあろう。

 泡盛は仕次をすることで100年以上も熟成を続ける。しかしそれは平和なればこそだ。沖縄戦がそれを証明した。古酒泡盛造りは平和産業でもあることを、本書は教えてくれる。

 どうぞ、泡盛好きだけではなく、飲めないあなたも、本書片手に酒造所めぐりをして下さい。そこに「琉球}「沖縄」があります。

 

2025年11月23日リンクURL

止まぬ米兵の性暴力 ~ 米軍駐留は国策、国の責任を問え !

  

 綱紀粛正や夜間パトロール、兵士教育も何のその、米兵による性暴力事件は起こり続ける。何度も言うが、これらの出来事は偶発的なものではなく、そもそもが軍隊は構造的暴力だからだ。彼らにとって女性狩りは、兵士能力の高さを誇示するためのもの。根絶するには軍隊そのものを無くすしかない。

 もちろん、現実に軍隊がいる限り対策は必要だが…。怒りと悔しさに体が震える。

 発生から半年近くも経っている。しかもいまだ米兵の身柄は米軍側にある。先月国と米軍の責任を追及して国会行動を展開した女性団体は、改めて迅速な通報と、地位協定の見直しなど求めて抗議の声明を発表した。

 

2025年11月20日リンクURL