「金福童ハルモニ希望の種」沖縄平和研修団が渡嘉敷島へ

 掲載が前後してしまったが、6日(金)は、韓国からの「沖縄平和研修団」17名を案内して渡嘉敷島へ行ってきた。昨日(7日)、辺野古県民大行動であいさつした「金福童ハルモニ希望の種」の方々だ。 

               <白玉の塔  ↑>

           <集団自決跡地の碑>

 まず、「集団自決」を含む島の戦争被害者を祀る「白玉の塔」で花束とお供え物をして黙祷を捧げ、戦争遺跡を巡り沖縄戦の実相を学んだ。

             <アリランの碑>

 平和学習のために韓国から多くの人達が渡嘉敷島を訪れるのは、島に残る「慰安所」跡と、朝鮮半島から連れてこられ、「慰安婦」にされた女性たちを偲ぶ「アリラン慰霊のモニュメント(1997年建立)があるためである。

 沖縄戦当時沖縄の島々には147ヵ所の慰安所があったといわれる。日本軍の性奴隷として「慰安所」につながれた女性たちの多くが朝鮮半島から、騙されて連れてこられた女性たちだった。

 「慰安所」の実態はほとんど知られていないが、唯一明らかになっているのが、ここ渡嘉敷島の慰安所である。それは、過酷な状況下を生き残り、戦後も沖縄に暮らした(暮らさざるを得なかった)一人の女性が証言を残したからである。

 白玉の塔には、7人のうち亡くなった一人の女性が祀られているが、本名が明らかでないため、名前は刻まれていない。

  あいにくの曇り空で、本来の慶良間ブルーは望めなかったが、もうすぐホエールウォッチングも始まる慶良間海峡は青く澄んで美しかった。

 この美しい風景と、多くの女性たちを地獄に突き落とした「慰安所」や、「ありったけの地獄が出現した」と表現される「集団自決(虐殺)」のような戦争の醜さとのコントラストが、一層深く胸に迫る。

 

2024年12月8日リンクURL