沖縄から平和の架け橋を世界へ ~ 2月県民大行動 今日(2月4日)の辺野古

 立春の県民大行動の4日、辺野古子ゲート前に630名余が集い「万国津梁(世界の架け橋)の沖縄から平和外交を!」と声を挙げた。




 糸数慶子オール沖縄会議共同代表の開会のあいさつに始まり、国会請願署名への呼びかけの後、玉城デニー知事も「平和を築くには軍備の増強ではなく、”万国津梁””命どぅ宝”という沖縄のアイデンティティに基づく発信、平和外交を推進することだと信じる。県民の力を結集して平和を守ろう」とメッセージを寄せた。

 続いて韓国からの参加者が紹介された。 


 3年前に結成された在韓米軍に反対する市民グループの一行13人。韓国と同じく米軍が駐留する国々の市民運動との交流を重ね、三年目の今年は沖縄に!とやってきたという。

 携えてきたカンパがオール沖縄会議高里鈴代共同代表に手渡された。


 続いて、北部、中部、南部の島ぐるみ代表がそれぞれ問題提起や活動報告を行い、那覇島ぐるみのメンバーが、水曜日にも紹介し好評を博したユニークな風刺劇を披露した。

右から日本の岸田総理、北朝鮮の金正恩総書記、アメリカバイデン大統領。(台本を頂いたので、詳しい内容は別項で紹介する) 

 琉球弧の島々が、再び戦場にされるという危機感が、なかなか県外の人々に伝わらない。県民にとって、それこそが恐怖である。それでも希望を持って「沖縄が世界の架け橋になって平和を創り出していこう!」そんな前向きな風を感じる「2月の県民大行動」だった。

 

2023年2月4日リンクURL

春近し!千客万来 ~ 2月1日の辺野古

 前日までの寒さが少し緩み、お日様が出てきた。辺野古に行く日は、朝起きてまず気になるのは天気。決して寒がりではないが、年齢のせいか今年はやけに寒さが身に沁みる。沖縄の地に吹き荒む政治の冷たい風のせいもあるかもしれない。

 こんないい天気に野暮な抗議行動なんか、本当はしたくない。ここにいる高齢者の多くは、戦後廃墟の中から立ち上がり、過酷な移民族支配と闘いながら、死に物狂いで働いて今日の沖縄を築いてきた人ばかりだ。

 定年後は、家庭菜園の畑を耕したり、孫と遊んだり、ボランティアをしたり、趣味に没頭したり、そんな当たり前の老後を楽しむはずだった。それが辺野古ゲート前に座り込む高齢者の本音ではないだろうか。

 しかし、それでは、必死で育んできた愛する子や孫の世代に平和な故郷を残せない。やむにやまれぬ思いでここにきている。

 午前9:00、一回目、いつもより参加人数が多い。50名近くが座り込んだ。

 参加人数が増えたのは、いい天気のせいもあるかもしれないが、コロナ規制が緩和され県外からの参加も増えてきた。今日も個人、グループ含めて3~4組。県外からの参加が増えると励まされ、心強い。

 座り込みには参加しなかったが、神奈川県から大学のゼミの学生十数人が指導教員に引率されて見学にやってきた。水曜日の現場リーダーの高里鈴代さんからレクチャーを受けた。

 将来教師になる予定の学生たちだそうで、引率の指導教官は「平和とは何かを知らなければ、子どもたちの安定した教育環境も守れない。沖縄に学びにきた」と語った。

 11:00、第四ゲートでの抗議行動。

 大浦湾では、安和や塩川から土砂を運んできた運搬船から、台船へと土砂が移している様子が見えた。その台船が桟橋へ接岸、ダンプが辺野古側の埋立て現場へと運んでいく。

 第四ゲート周辺ではさらに森林伐採が進み、亜熱帯の森林が乾燥した地肌むき出しの裸の山に変貌していく。

  正午前、工事用ゲートで2回目の座り込み。参加人数はさらに増えて50人近くに。東京から三線をかかえてやってきた人も。三線の伴奏で「沖縄を返せ」を歌った。 先客万来だ!

  

 

 

 

 

 

 

 

千客万来の特別ゲストはこのお三方! 岸田総理に、バイデン米大統領、北朝鮮の金正恩総書記。それぞれが名セリフの仮面朗読劇で喝采を受けた。

 残念ながら、メモを取り忘れたので、セリフの具体的な紹介ができないが、仮面もセリフも見事な演出だった。

 

 

 

 

 午後3時まえ、工事用ゲートで3回目座り込み。コロナ禍で避けてきたが、気合が入りすぎて、ごぼう抜きされるまで頑張る人も出てきた。

 辺野古への土砂積み出しをしている安和桟橋前で、公務執行妨害の容疑で、抗議の市民が逮捕されたとのことで、私たちのバスは辺野古からの帰途、名護署まえの抗議集会に参加。「抗議行動への政治弾圧許さない」「仲間を返せ!」と、60人が参加して逮捕された仲間の激励と、県警への抗議の声を挙げた。

 機動隊の強引な排除に、「やめろ!」と後ろを振り向いたところ、持っていたメッセージボードが、機動隊員の身体に当たった、というだけで逮捕されたという。逮捕されたのは80代の足の悪い男性で、何でもないようなことで、でっち上げて逮捕する何時もの手口だ。

 辺野古新基地に反対する県民への、新たなる弾圧が始まった。「土地規制法適応の前触れか」との声があがった。

 <続報>

 1日、安和桟橋の抗議行動で逮捕されたOさんは、2日夕方釈放され、多くの仲間が出迎えたとのことです。

 

 

2023年2月2日リンクURL

辺野古住民訴訟第2回口頭弁論

 昨日(1月31日)那覇地裁で開かれた辺野古住民訴訟を傍聴した。 


 この訴訟は、昨年8月23日、辺野古・大浦湾沿岸住民ほか20名が原告となって新たに起こしたもので、2021年11月25日のデニー知事による設計変更不承認を取り消した国交大臣の裁決は違法だとして、その裁決の取り消しを求めているもの。

 沖縄県も同様の内容で抗告訴訟を起こしているが、住民の訴訟はそれを補強し、県と一体となって国の違法性を追及し「不承認判断」の正当性を主張している。

 昨日の第2回口頭弁論では、原告側の意見陳述が行われ、大浦湾でダイビングショップを営む原告のひとりが、大浦湾が世界的に見てもいかに生物多様性に富んだ貴重な海であるかを、実際に海に潜る仕事をしている立場から意見陳述を行った。 


 終了後、地裁横の城岳公園で報告会が行われ、弁護団からの争点の説明や,原告が「厳しい状況ではあるが、決してあきらめることなく闘い続ける」と決意表明を行った。

 

  

 

 

 

 

2023年2月1日リンクURL