水曜日、いつものように辺野古へ。久しぶりの晴れ間に、少しだけ気分も晴れるような気がする。しかし、辺野古へ着いたとたん現実に引き戻される。
「ウクライナで住民虐殺」の報に、沖縄戦の記憶が生々しく重なり、誰もが胸がつぶれそうな思いに襲われる。
一回目、40人余が座り込んだ。話題はどうしてもウクライナの戦争のことに。「戦争につながる軍事基地に反対して座り込んでいるのに…」との思いが、憤り変わる。
戦争体験者の島袋文子さんが、たまりかねてマイクを握った。工事を強行する防衛局に、座り込む市民を排除する機動隊に、「ウクライナはよそ事ではない。同じ国民同士、うちなぁ人同士、ここでいがみ合っている場合ではない。ここにつくられる新しい基地は戦争のためのもの。いつ沖縄が戦争に巻き込まれるかわからない状況なのだ。みんなで力を合わせて戦争を止めよう」みんなが「そうだ!」と声を上げた。
今日も戦場を思わせる戦闘車両が激しく出入りする辺野古基地。
私たちの頭上に位置する物見台から、抗議の様子を見物する姿がある。去る3日には松野官房長官が視察したらしいが、今日はどこのお偉方が高みの見物をしているのだろうか!
先週もそうだったが、このところ3回目の座り込みはなく、抗議行動が午前中で終了している。しかし、先週の水曜日は、私たちが帰った後、第4ゲート(これまで第3ゲートと呼ばれていたが、正式には第4ゲートらしい)から、工事車両が入ったとのことで、今日は昼食の後、第4ゲートに座り込んだ。
第4ゲートからは、大浦湾がよく見える。
立ち入りを規制するフロートが、先週に比べても格段に広がっていた。それにしてもこの海の美しさは格別だ。この青い海を埋め殺す人間の感覚がどうしても理解できない。
座り込みは機動隊に排除されて、砂を積んだダンプが3台入って行った。森林を伐採した国道沿いに土砂を敷き詰め、新しい道路を作っている。
この一週間で、工事はかなり進んでいた。
海からの土砂搬入も加速度的に進んでいるようだ。座り込んでもわずか10分、20分で排除される。無駄な抵抗と思われるかもしれないが、反対の意思を示し続けることが大事なのだ。