海外基地の撤去を! ~ 米識者がバイデン大統領に書簡

 沖縄の人なら、誰もがこの情報に注目するだろうが、果たして県外のメディアのどれぐらいが関心を向けるだろうか?という思いから、このブログでは地元新聞の記事を紹介している。

 この記事は、米国内にも海外の米軍基地を閉鎖すべきだと考える人達がいることを伝えている。

2021年3月9日リンクURL

講演会「辺野古に陸自」密約と琉球弧要塞化」~ 日米は沖縄(琉球弧)を 対中国の万里の長城 にすることを狙っている

 6日(土)は具志堅隆松さんのハンスト最終日集会の後、午後3時30分から行われた「辺野古に陸自」密約と琉球弧要塞化と題する平和市民連絡会企画の講演会に参加した。

 沖縄タイムスと共同通信の連携取材で、『辺野古新基地建設は米軍のためではなく、いずれ自衛隊の日本版「海兵隊」が常駐するのが目的』という、衝撃的な日米の密約を暴いた沖縄タイムス安倍岳記者の講演とあって、会場はコロナ禍の人数制限にも拘わらず満杯状態。会場に入り切れなかった一部の人は、レジメを見ながら、廊下で音声のみを聞くという状況で、県民の関心の高さを示した。

 講師の阿部さんは、「米軍の中には、ずいぶん以前(1990年代)からカウンターパートナ欲しさに、在沖米軍基地を日米共同使用したいと度々漏らしていた。2012年に陸自が辺野古のキャンプ・シュワブを視察。特に、「日本版海兵隊(実は時代遅れの軍隊、米軍のお荷物と化している)」と言われる水陸機動団の訓練・常駐させるのに、辺野古新基地が願ってもないほどの最適地であるとして、密約が成立した」と、ことの経緯を説明した。

 さらに、いずれ米軍が撤退した後、自衛隊専用になり、そのときもあくまで米軍から借りるけるという形をとる。それは、辺野古の新基地が自衛隊基地となると、国内の法に縛られ、米軍基地のようにやりたい放題、使いたい放題にできないから。しかも、計画がばれたら沖縄県民の反発がますます強まるので、新基地が出来上がってから計画を進める、としていた。本当にふざけた話である。

<安倍さんのパワポイントから ↑>

 大隅半島から、トカラ、奄美、沖縄、宮古、八重山、与那国、そして台湾へと連なる自衛隊基地と米軍基地。軍事専門家は「琉球弧はミサイル戦争の最前線基地。日米は対中国の万里の長城にすることを狙っている」とみている。つまり、日本本土を守る防波堤と言うことだ。第二次世界大戦の沖縄戦と同じ構図である。

 安部さんは、「沖縄はもっと自衛隊基地に向き合うべきである。今回の取材は他メディアとの共同取材、連携することで可能になった。報道も市民も孤立しがち、国家のような大きな力に対峙するには、市民も報道もつながり合って力を合わせよう!」と講演を締めくくった。

<常態化した日米共同訓練。頻繁に行われている↑.>   

 講演に先立って、伊波洋一参議院議員が国会での取り組みを報告。防衛省は27日の参院予算委員会で、陸自の辺野古新基地への常駐計画について、「現在考えていない」と答弁。防衛省幹部も「終わった話だ」と強調したしたという。               

 講演の後の質疑応答も活発に行われ、名護市議のN市議から、名護市議会では3月4日この問題に関する特別委員会設置された。これからの取り組みが肝心であるとの決意と報告があった。

 

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ガマフヤー・具志堅さんハンスト最終日 ~ 世界に広がる賛同の声

 遺骨収集ボランティア・ガマフヤー代表・具志堅隆松さんが、戦没者の遺骨が眠る南部地域からの辺野古埋め立て土砂採掘中止を求めて行っているハンストは、今日(6日)、6日目・最終日を迎えた。 

 

 具志堅さんは、ハンストの6日間、賛同者3名とともにこのテントで昼夜を過ごし、ハンガーストライキを貫徹した。

 最終日の今日、午前9時過ぎ、玉城デニー知事がテントを訪れ、具志堅さんを激励、要請文を受け取ったという。

 

 午後1時半から行われた締めくくりの集会で具志堅さんは「中止と言う答えは持ってこれなかったが、デニー知事がテントを訪ねてくれたことはとても嬉しい。『どういう形で結論を出していくか、一生懸命検討している。南部だけではなく、県全体に関わることとしての答えを早く見つけたい』と言ってくれた。知事の一生懸命さが伝わった。この重荷は知事一人で背負うものではない。みんなで考えることである」と喜んだ。

 

 

 ハンスト最終日と知って会場の県民ひろばには多くの県民が、署名とカンパに訪れ、集会に参加した。

 ”帆掛けサバニの帆の寄せ書き”をバックに挨拶する具志堅さん。韓国から寄せられた沖縄戦戦没者遺族の、連帯のメッセージを読み上げ、「『すぐにでも駆け付けたいが、コロナで沖縄に行けないのがとても苦しく、悲しい。韓国の人々もたくさん沖縄戦に動員され、ほとんどの遺骨が戻っていない。東アジアの平和を祈願する。再び戦争が起きてはならない。日本政府は沖縄のすべての基地を撤去するべき。韓国の遺族たちの思いを込めてメッセージを送る』。このように賛同が世界に広がっている。自信と誇りをもって、運動を続けましょう!」と呼びかけた。

 「南部の土砂問題」が大きく表面化して以来具志堅さんを支援、行動を共にしてきた北上田毅さんは「具志堅さんの今回の行動が、この問題をめぐる情勢を大きく変えた。県民の高まった思いをどう実現していくか、特に魂魄の塔の横で行われている新しい鉱山開発に対して、間もなく知事が断固とした結論を出してくれるものと確信している。

 この間、具志堅さんはハンストをしながら、テントに尋ねてくるたくさんの人々やメディアに丁寧に対応し、知事要請、県議会傍聴などを連日超人的にこなした。

 外国記者クラブとのネットによる記者会見には40社の海外メディアが参加、関心の高さがうかがえた。具志堅さんが、”この問題は政治的、あるいは基地に賛成、反対の問題ではなく、人道的な問題。また沖縄県民の戦没者だけでもなく、沖縄戦には全国に遺族がいて、これは人間の尊厳を守るためのたたかいである”と訴えた。とくに、米兵にも293名の行方不明者いると伝えると、外国人記者たちの間から驚きの声が上がった」と、報告した。

 集会では、具志堅さんと6日間のハンストを共にした「平和を守る宗教者の会」のメンバーや、90代の二人の戦争体験者も意見を述べた。

 この集会の模様は、総理官邸前で行われている東京での連帯集会とネットで結び、生中継された。

 また、集会に先立ってオール沖縄会議の抗議声明文が発表され、共同代表、顧問らがそれぞれにあいさつした。

 さらに、ガマフヤー支援者有志による「ハンスト第2弾」が、3月15日から行われる予定

 

 

 

2021年3月7日リンクURL