「あなたを忘れない!」 ~ 北谷女性殺害事件追悼のつどい

 2019年4月、北谷町で米海軍兵士に性暴力を受けたうえ、女性が殺害される事件が起こった。あれから2年 、今日(11日)午前9時から北谷町アラハビーチで「追悼の集い」が行われた。

 

 集った一人ひとりがメッセージボードに想いを書いて祈りを捧げ、「彼女」の無念と悲しみ、痛みに寄り添った。

 事件を知ったとき、私たちは思った。「彼女」は「私」だったかもしれない。「私の母、娘」だったかもしれない、と。基地の島沖縄に住む私たちは、誰もが「彼女」が出会ったような「危険」といつも隣合わせだからである。

 集いがもたれたアラハビーチは海浜公園になっていて、穏やかな晩春の陽の光と潮風を浴びながら日曜日のひとときを楽しむ家族連れでにぎわっていた。「彼女」には小さな子どもが二人いて、いつもこの公園で家族仲良く散歩を楽しんでいたという。

 このささやかな幸せを、「彼女」と「彼女の子どもたち」から奪った軍事主義の暴力と性差別の理不尽を、私たちは許さない!

 

 

 

2021年4月11日リンクURL

中村哲さんを偲ぶ会 ~ 具体的に自ら実践する人だった!

 活動中のアフガンで襲撃を受けて亡くなったペシャワール会の中村哲医師を偲ぶ会が、今日(4月10日)那覇市内の琉球新報ホールで行われた。
コロナ対策で蜜を避けるため、事前の呼びかけは控えめに行われたが、定員が半分になった会場は、ほぼ満席になった。

 

 県主催する「沖縄平和賞」の第一回目の受賞者であることから、玉城デニー知事も挨拶を述べた後も、最後まで「偲ぶ会」に参加されていた。

 

 

 

 

 

 

 メインスピーカーのお一人、ペシャワール会会長の村上優氏が、中村哲さんの足跡を紹介、ペシャワール会の今後の活動について語った。

<現地の人々に親しまれ、愛された中村哲さん>

 医師である中村哲さんは、医療援助で派遣されたが、医療以前に人が生きる子ために必要な「水」がないことから難民となり、命を落としていく人々を見て、「すべての問題解決の基本は水である」と気づき、井戸掘りや水路づくりを、自ら重機を操って行ったという。30年にわたる哲さんの活動で砂漠に緑がよみがえり、林ができ、森となって大地を潤し、いま人々が農業で暮らしが立てられるようになっている。

 

 もう一人のメインスピーカー、作家の澤地久枝さんは、忙しい中村哲さんに何年もかけてやっと3回会うことができ、インタビューした本を書いてる。「中村医師の人柄の深さ・魅力を伝えられるような本にしなければ」と、時間をかけて書いたことを話された。

 澤地さんは、数々のエピソード紹介された中で、国会に招致された中村医師が「自衛隊の海外派遣は有害無益」と断言、さる筋から発言を取り消すよう迫られたが、取り消さなかったこと。物事に当たるとき「何をするかではなく、何をなしてはいけないか」と考える人だった、など熱く語られた。

 「中村哲さん」、その人柄と実践を知れば知るほど、改めて「本当にすごい人だったんだなあ」という感慨が湧いた。

 

 

2021年4月10日リンクURL

沖縄防衛局!違法行為はそちらの方だ! ~ 今日(4月7日)の辺野古

 天気予報によると、今日の沖縄地方は最高気温26度、晴れ。辺野古の座り込みは暑くなりそうだ!

 コロナの新規感染者が急増中の沖縄。只今、感染率全国一の記録を三日連続で更新中!

 座り込みの仲間からは、「絶対に感染者を出さない!」の合言葉を確認しつつ、今日もゲート前での長くて、熱い一日が始まる。

 今日はダンプだらけだ。コンクリートミキサー車がいない。

 ゲートの中、民間警備員の背中に隠れつつ、かなり性能のいいハンドマイクで沖縄防衛局の職員が、無機質な声で警告を繰り返す。「ここは工事車両が通ります。舗道に座り込む行為は違法です。直ちに移動してください」

 すかさず座り込みのリーダーが言い返す「防衛局!違法行為を行っているのはそちらの方です。私たちは、国の違法工事を止めるためにここに座り込んでいます。私たちには抗議する権利があります」

 相変わらず過積載車両の横行。これも違法行為だ。

 基地の周辺ではドローンを飛ばして撮影してはいけないという「ドローン規制法」。その警告板がメインゲートの横に登場した。沖縄の米軍基地を守るためにできたとさえ言われている。 

 沖縄ドローンプロジェクトの奥間さんらが、粘り強く手続きをして撮影許可を得、埋め立てが進む辺野古崎の撮影に成功したという。

 真ん中あたりのグリーンに染まっている部分は、「赤土流出防止のための薬剤が使われている」と奥間さん。薬剤による海の生物への影響は計り知れない。手前の4ヵ所の煙のような模様は、止めようにも止まらない赤土の流出。二重三重の海洋汚染が起きている。

 

 一回目の座り込みの後の休憩時間には、南部土砂問題についての報告や意見表明が続いた。県内だけでなく、東京の官邸前をはじめ、県外でも座り込みや断食による抗議、署名活動が行われているという。

 

 今日も何やら基地の中が騒がしい。カービン銃を構えた米兵が4人、基地の中に入る車のトランクや運転席のドアまで開けさせて、逐一点検している。基地の中で何かあったようだ。

 

 殺伐とした絵ばかりでは終わりたくないので、与儀公園のそばにある神原中学校校門前の「カエンボク(火焔木)」の花をどうぞ。世界三大花木の1つに数えられる名花です。電線がかなり邪魔ですがご勘弁を!

 

 

2021年4月7日リンクURL