1966年~2015年 沖縄の真実 ~ 拡散希望映像

 平和市民連絡会の真喜志好一さんから、2015年に市民が制作した拡散希望の映像が送られて来ました。どうぞご活用下さい。

 「普天間飛行場の閉鎖・返還のために辺野古へ」という日本政府の主張はどうやらウソだ。このビデオを見てください。
 2015年に沖縄の住民でつくりました。全編で15分、下記を再び拡散よろしく。沖縄。真喜志 好一

<1966年~2015年 沖縄の真実>

https://www.youtube.com/watch?v=kXtZJpA6TA8&list=TLPQMjkwNjIwMjHVXTIwjHa-oA& index=1

2021年7月2日リンクURL

稲妻よ!辺野古の邪気を払え! ~ 6月30日の辺野古

 一日遅れの報告となってしまったが、昨日(6月30日)水曜日の辺野古の様子をお伝えする。

 前日から、県内各地で激しい雨が降り、一日中大雨洪水警報が鳴り響いていた。一夜明けてこの日も朝から雨。濡れるのを覚悟して早朝の那覇を出発した。

 先週の水曜日は慰霊の日の公休日で辺野古の抗議行動も休みになったため2週間ぶりの辺野古抗議行動。

 雨のせいでもなかろうが、一回目9:00のダンプの数は16台と、やたらと少なかった。さらに先々週からは、2回目12:00の搬入が14:00にと遅くなり、三回目15:00の搬入がなくなった。つまり9時と午後2時の二回に減っている。その上入る台数も極端に減っている。14:00の二回目も数台が入っただけだった。

 工事車両減少の理由は明らかではないが、大浦湾側の埋立てが、軟弱地盤のため始められず、設計変更の許可も、県政が変わらない限り出る見通しもない。かと言って工事を完全にストップするわけにもいかないので、見せかけだけでもずるずると何らかの工事をし続けなければならないのではないか。

 

 例年、6月の23日前後に梅雨明けの沖縄地方だが、梅雨入りが早かったにも拘わらず、今年は明けるのもかなり遅れている。異常続きは政治だけではないようだ。

 前日から雷も激しい。稲妻が走るとマイナスイオンが発生して、地上のプラスイオン(邪気)を帳消しにしてくれるそうだ。そのせいか野山の花々が、雨に濡れて生き生き艶々と輝いていた。 

 

 

 

2021年7月1日リンクURL

76年目の慰霊の日 ④ ~ 2021年 平和の詩


みるく世の謳(うた)

宮古島市立西辺中学校二年 上原 美春

12歳
初めて命の芽吹きを見た。
生まれたばかりの姪は
小さな胸を上下させ
手足を一生懸命に動かし
瞳に湖を閉じ込めて
「おなかすいたよ」
「オムツを替えて」と
力一杯、声の限りに訴える

大きな泣き声をそっと抱き寄せられる今日は、
平和だと思う。
赤ちゃんの泣き声を
愛おしく思える今日は
穏やかであると思う。

その可愛らしい重みを胸に抱き、
6月の蒼天を仰いだ時
一面の青を分断するセスナにのって
私の思いは
76年の時を超えていく

この空はきっと覚えている
母の子守唄が空襲警報に消された出来事を
灯されたばかりの命が消されていく瞬間を

吹き抜けるこの風は覚えている
うちなーぐちを取り上げられた沖縄を
自らに混じった鉄の匂いを

踏みしめるこの土は覚えている
まだ幼さの残る手に、銃を握らされた少年がいた事を
おかえりを聞くことなく散った父の最後の叫びを

私は知っている
礎を撫でる皺の手が
何度も拭ってきた涙

あなたは知っている
あれは現実だったこと
煌びやかなサンゴ礁の底に
深く沈められつつある
悲しみが存在することを

凛と立つガジュマルが言う
忘れるな、本当にあったのだ
暗くしめった壕の中が
憎しみで満たされた日が
本当にあったのだ
漆黒の空
屍を避けて逃げた日が
本当にあったのだ
血色の海
いくつもの生きるべき命の
大きな鼓動が
岩を打つ波にかき消され
万歳と投げ打たれた日が
本当にあったのだと

6月を彩る月桃が揺蕩(たゆた)う
忘れないで、犠牲になっていい命など
あって良かったはずがない事を
忘れないで、壊すのは、簡単だという事を
もろく、危うく、だからこそ守るべき
この暮らしを

忘れないで
誰もが平和を祈っていた事を
どうか忘れないで
生きることの喜び
あなたは生かされているのよと

いま摩文仁の丘に立ち
私は歌いたい
澄んだ酸素を肺いっぱいにとりこみ
今日生きている喜びを震える声帯に感じて
決意の声高らかに

みるく世ぬなうらば世や直れ

平和な世界は私たちがつくるのだ

共に立つあなたに
感じて欲しい
滾(たぎ)る血潮に流れる先人の想い

共に立つあなたと
歌いたい
蒼穹(そうきゅう)へ響く癒しの歌
そよぐ島風にのせて
歌いたい
平和な未来へ届く魂の歌

私たちは忘れないこと
あの日の出来事を伝え続けること
繰り返さないこと
命の限り生きること
決意の歌を
歌いたい

いま摩文仁の丘に立ち
あの真太陽まで届けと祈る
みるく世ぬなうらば世や直れ
平和な世がやってくる
この世はきっと良くなっていくと
繋がれ続けてきたバトン
素晴らしい未来へと
信じ手渡されたバトン
生きとし生けるすべての尊い命のバトン

今、私たちの中にある

暗黒の過去を溶かすことなく
あの過ちに再び身を投じることなく
繋ぎ続けたい

みるく世を創るのはここにいるわたし達だ


2021年6月24日リンクURL