辺野古ゲート前の座り込みも昨日で2200日を超えた。今日は曇天。激しいにわか雨の予報もあるが、暑くもなく寒くもなく絶好の座り込み日和だ。
辺野古へ着くと、すでに名護市議の大城敬人さんがいて、みんなを笑顔で迎えた。
米軍基地で海兵隊員のコロナクラスターが発生(今日の時点で136名の感染者)し、抗議行動もますます厳密な感染対策が求められる。
国会議員も容赦なく排除される。高良鉄美参議院議員。
沖縄では国会議員を必要以上に権威づけて「先生」と呼ぶ習慣はない。特別扱いはなく、一県民として座り込み抗議を行う。
工事用ゲートに居並ぶ民間警備員、40人はいる(控えに交代要員がさらに同じ数)。ゲート一つにこれだけの警備が必要か?警備費だけで一日2000万円といわれる新基地建設費の一端が垣間見える。血税無駄遣いの極み。
一回目の搬入が終わり、休憩時間に土木技術者の奥間政則さんが、新基地建設工事の進捗状況を説明した。
「辺野古新基地は震度1で崩壊するという報道は衝撃的だったが、それは辺野古調査団が勝手に設定したものではなく、政府側が公表したデータに基づいて計算したもの。これには政府寄りの専門家も何も言えないはず。いま専門家の間では、学者や技術者が、辺野古の実態に気づき、NOの側に集まりつつある。ただ、気になるのは、これに沖縄の専門家が協力していないこと。県や議会などと連携して、地元沖縄の専門家に働きかける必要があるのでは」と語った。
辺野古の地元名護で、11期40年間市会議員を務める大城敬人さんが、全国市議会議長会から表彰されたことを、みんなでお祝いした。座り込み市民の代表から花束を贈られる大城さん。
今年80歳の大城さんは、人生の半分を市議会議員として活動してきたことになる。「さらにその議員生活の半分以上が辺野古新基地との闘いだった」と議員生活40年を振り返った。
政治家としての信条は、「議員は市民の小使い、市民が納める税金で議員報酬をもらっている。雇用主は市民。”だから、私をこき使わないと損しますよ”と支持者には訴えてきた」。
「40年間、議会が開かれるときには必ず一般質問をしてきた。それは180回に及び、全国でも例がない。病気で入院中も抜け出してきて質問した」という伝説の持ちぬ主。
最後は祝いの「かじゃで風」を舞い、みんなでカチャーシーを踊ってお祝いを締めくくった。