イクサ(戦争)は人災 ~ 今日(7月8日)の辺野古

 晴れのち雨の天気予報を気にしながら、今日も7:00那覇発のが辺野古へ。「炎天下より雨の方がまだいいけど…」などと思いながら。

 2~3日前から護岸工事が新たな段階(護岸の嵩上げのための基礎工事が始まった)に入り、工事車両がかなり増えているとの情報。今日も多くなりそうだという。

 今日の座り込みは、まず、九州各地の豪雨災害で亡くなられた方々へ冥福を祈る黙祷から始まった。

 これまで2ヵ月余、新たなコロナ感染ゼロが続いていた沖縄。前日普天間基地在住の米軍属にコロナ感染者が出たことが報道されたが、座り込みが始まってすぐに、一般市民にも一人感染者が出たとの速報が届く。

 ゲート前での座り込みに県外からの参加者も増え始めたこともあり、「一層感染予防に気をつけよう!」と、参加者、機動隊双方に呼びかけが行われた。

 にも拘わらず、今日の機動隊は気が短く、一言、二言声をかけただけですぐに抱え込んで排除体制に入る。先週までと状況が様変わりしていた。


一回目の搬入が終わり、テントに戻っての休憩時間は、参加者の様々な活動状況が報告される。全国的に自粛が解けて、県外からの参加者も多くなりだした。この日も東京、千葉、熊本、埼玉からの参加者が、沖縄への思いや、地元での活動のお話が聞けた。

 伊江島から、命どぅ宝の家の謝花悦子さんが、おいでになった。沖縄のガンジーと称される阿波根昌鴻さんとともに70年以上米軍の土地収奪と闘ってきた人である。辺野古の前に安和や塩川も寄ってこられたという。

 「阿波根がなくなって20年の伊江島に、昨年11月核戦争の演習場となる米軍基地が完成してしまった。その状況に誰一人反対の声も上がらなかった。阿波根が生きていたらどう思っただろうか。阿波根は常に言っていた。”人間は土地さえあればたとえ貧乏はしても、飢えて死ぬことはない。農業ができるから”と。それはまさに今回コロナで実証された。

 戦(イクサ)は人災、人間の悪欲が戦争を生む。人災であるなら、人間の力で止めることができる。皆さんが毎日ここに座り込んでいる命がけの闘いは、これから生まれてくる子どもたちのための平和な時代をつくる糧となる。沖縄は、基地がなくなれば、来いと言わなくても世界中から観光客が来てくれる素晴らしい島だ。基地がなくなるまで、私は生きている限り闘う。死んだら戦争屋が喜ぶから身体には気をつけて、お互いに頑張りましょう」と、力強いお話をなさった。

 島袋文子さん、謝花悦子さんのツーショット

 

 お昼休みには稲葉博さんから、冷たくて美味しいぜんざいの差し入れがありました。

 丁度ひと月前、民宿「クッション」で生まれた三つ子の子ヤギがゲート前のテントへ陣中見舞いに来てくれた。未熟児で少し心配したが、三匹ともすくすくと元気に育っているとのこと。

 文子さんに抱かれて、笑顔の子ヤギちゃん。

この日も、第一回目の9:00、第2回目12:00、三回目の15:00と延べ122人が工事用ゲートに座り込んだが、合計223台の生コン車や工事資材を積んだ作業車が基地内に入った。

 工事用ゲートの真正面の山肌に、ゴールデンカップの八重咲きを発見。

 

2020年7月9日リンクURL