9条の碑シリーズ⑧ ~ 大宜味村の9条の碑

 沖縄に7つある9条の碑のうち一番新しい碑は、2017年12月26日に建立された大宜味村の9条の碑です。

 芭蕉布の里として知られる人口わずか3千人の小さな村・大宜味村の役場敷地内に建つ「憲法9条の碑」。高さ約2㍍、沖縄の黄金ことば「命どぅ宝」の文字を、平和の象徴であるハト 9羽が囲むデザインが印象的です。9条の1、2項全文が刻まれ、碑の後ろには「憲法9条が永く守られ、平和な国際社会を構築する願いが込められている」と明記されています。

 安倍政権下改憲論が盛んになる中、学童疎開船・対馬丸の生き残りの女性や、戦争の悲惨さを知る村長はじめ村民の平和への強い思いが込められています。

 

 

 大宜味村のある沖縄本島北部は「やんばる」と呼ばれ、沖縄戦では南部から避難してきた県民や旧日本軍兵による飢餓、米軍の掃討作戦に巻き込まれるなど、大宜味村でも多くの死傷者がでる悲惨な戦争体験がありました。

 大宜味村9条を守る会の世話人代表で、9条の碑建立実行委員会共同代表の平良啓子さんは、「安倍政権の改憲の動きが慌ただしくなり、なんとしても辞めさせたいという思いで…」と、9条の碑建立への思いを語ります。平良さん自身、アメリカの潜水艦に攻撃され沈没した学童疎開船・対馬丸で、奇跡的に生き残った一人です。「今も海に沈んだ子どもたちの顔が忘れられません。戦争放棄を固く誓った憲法9条は、村民の心の拠り所であり平和への強い思いの表現です」

 石碑は、宮城功光村長、平良さんを共同代表とする建立実行委員会がよびかけ、建設費は村民からの寄付など130万円で賄われました。

 

 ※2018年現在、憲法9条の碑は全国に18か所確認されていますが、そのうち7つが沖縄にあります。県単位では最多となっています。そして、沖縄が特徴的なのは、そのほとんどは行政がかかわって建立されていることです。そのため役所敷地内や公園など公共の場所にあります。沖縄以外では個人の墓地やお寺などに建てられていることとは大きな違いです。

 それはやはり、20万余の犠牲者を出した過酷な地上戦を経験し、そのうえ戦後25年間米軍の植民地支配下にあって、憲法の庇護が受けられず、理不尽な人権抑圧にさらされた沖縄県民は、日本憲法の「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」のありがたさを身をもって知っているからです。

写真①:大宜味村の糸芭蕉畑(芭蕉布の原料となる)

写真②:大宜味村のオクラレルカの花畑。近年花見どころとして人気がある。

 

 

2020年7月7日リンクURL

沖縄産シークヮーサーに認知症の予防と改善効果

 南国沖縄で採れる野菜や果物は健康効果が高いとよく言われますが、またまた朗報です。
沖縄やんばるの特産品・シークヮサーに含まれるある成分が、認知症の予防と改善に効果ががあると証明されました。

 <6月30日 琉球新報 ↑>

 超高齢化社会の日本、65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%、2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。 そして、その数が2025年には730万人へ増加し、65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されていますから、少しでもその歯止めになれば素晴らしいですね。

 このところ富に老人力がついてきた私にとってもうれしいニュースです。これまでも愛用してきましたが、売り切れないうちにと早速シークヮーサージュース買ってきました。

2020年7月5日リンクURL

辺野古「設計変更申請」に意見書を書こう! ② 

 「設計変更申請」の内容は、今月中旬にも沖縄県のホームページに掲載され、告示・縦覧されます。その上で広く国民から、意見書を公募することになっています。提出された意見書の数が多ければ多いほど、玉城デニー知事が”不承認”の判断を下す大きな材料にもなります。

 「設計変更申請」の問題点や疑問点などについての学習会が、オール沖縄会議や、市民団体、各地域の島ぐるみ会議などが主催して、県内、県7.外各地で開催されています。意見書を書くための参考になります。

 

2020年7月5日リンクURL