米兵の女性殺害、国に直接抗議 ~ 追悼・抗議集会実行委員会

 4月に北谷町で起こった米海軍兵による女性殺害事件に抗議して開かれた「追悼・抗議集会」実行委員会の代表らは、昨日(13日)、沖縄防衛局と、外務省沖縄事務所に出向き、直接抗議と要請を行った。

 神妙な表情で抗議文を受け取った田中利則防衛局長だったが、実効性のある再発防止策を強く訴える実行委員会の女性たちに対し、「定期的に米軍側と会い、再発防止や綱紀粛正を要請している」と、通り一遍の儀礼的な返事に、「それならなぜ、こうも毎日のように事件事故が起こるのだ!再発防止策は形がい化している。県民の命をなんと思っているのか!」と、女性たちが語気を強める場面もあった。

 

 実行委員会のメンバーは、午後から外務省沖縄事務所を訪れ、同じく抗議と要請をおこなった。

 <川村裕大使に抗議文を手渡す「抗議・追悼集会」実行委共同代表で亀谷長久北谷町議会議長>

 実行委員会代表らは、「被害女性は性暴力を訴え、米軍も接近禁止の処置をとりながら、外泊許可を与えていた。本来なら強かんの凶悪犯罪者として拘束されるべきだった」と、綱紀粛正、再発防止と言いながら事件の再発を防げなかった米軍と日本政府の責任を追及した。

 抗議を受けて川村大使は、「被害者への補償問題に適切に対応する。ワーキングチームでリバティ制度などの再発防止策についての検証を行う」などと応えた。

 実行委員会では、来週、沖縄県と県議会に対しても集会の決議に基づき、要請行動を行う。

 

 

2019年6月14日リンクURL