米兵の女性殺害、国に直接抗議 ~ 追悼・抗議集会実行委員会

 4月に北谷町で起こった米海軍兵による女性殺害事件に抗議して開かれた「追悼・抗議集会」実行委員会の代表らは、昨日(13日)、沖縄防衛局と、外務省沖縄事務所に出向き、直接抗議と要請を行った。

 神妙な表情で抗議文を受け取った田中利則防衛局長だったが、実効性のある再発防止策を強く訴える実行委員会の女性たちに対し、「定期的に米軍側と会い、再発防止や綱紀粛正を要請している」と、通り一遍の儀礼的な返事に、「それならなぜ、こうも毎日のように事件事故が起こるのだ!再発防止策は形がい化している。県民の命をなんと思っているのか!」と、女性たちが語気を強める場面もあった。

 

 実行委員会のメンバーは、午後から外務省沖縄事務所を訪れ、同じく抗議と要請をおこなった。

 <川村裕大使に抗議文を手渡す「抗議・追悼集会」実行委共同代表で亀谷長久北谷町議会議長>

 実行委員会代表らは、「被害女性は性暴力を訴え、米軍も接近禁止の処置をとりながら、外泊許可を与えていた。本来なら強かんの凶悪犯罪者として拘束されるべきだった」と、綱紀粛正、再発防止と言いながら事件の再発を防げなかった米軍と日本政府の責任を追及した。

 抗議を受けて川村大使は、「被害者への補償問題に適切に対応する。ワーキングチームでリバティ制度などの再発防止策についての検証を行う」などと応えた。

 実行委員会では、来週、沖縄県と県議会に対しても集会の決議に基づき、要請行動を行う。

 

 

2019年6月14日リンクURL

K8護岸使用は違法 ~ 今日(6月12日)の辺野古

沖縄防衛局は、昨日からK8護岸からの埋めて土砂(赤土)の陸揚げを開始、今日も引き続き作業を強行した。

自らが沖縄県に提出した工事の設計概要さえ違え、護岸(しかも未完成の)を桟橋として使うという法律違反のやりたい放題。県の行政指導にも「何も問題はない」と無視。

この国は、いつからこのような無法地帯と化してしまったのか。

違法に違法を重ね工事を強行する国への怒りが炸裂した今日の辺野古ゲート前。

8:30、座り込みがスタートした。

ヘリ基地反対協の安次富浩代表。「先日秋田県では、迎撃ミサイルの配備候補地選びの設計図にミスがあったとして、防衛省が平身低頭お詫び。それでも秋田県知事は激怒して、配備計画が白紙に戻るかもしれないという。一方、沖縄では度重なる違法に、知事を先頭にいくら県民が抗議し、反対しても釈明すらしようとしない。この違いはなんだ!」

坐りこんで間もなく、機動隊による排除が始まった。

その様子を、大阪からの修学旅行生(中学生35人)たちが、道路向かい側で真剣な眼差しで見つめていた。

列を成すセメントを積み込んだミキサー車。これが一日に何往復もして辺野古の海をセメントで塗りつぶしていく。

昼食の休憩時間、平和を求める退役軍人の会(VFP)沖縄支部長のダグラス・ラミスさんが、「来月三日、ワシントンDCでVFPが、米政府の軍事施設担当者と辺野古のことで話し合うことになった。軟弱地盤のことについて知っているか?こんな危険なところを本当に米軍の基地として使うつもりなのか?日本政府の情報は信用できないので、米軍は自分たちでちゃんと調査すべきではないか、と訴える。米側の返事が興味深い」。

北海道から初めて参加した男性は、エレキギターで「沖縄を返せ」を一生懸命練習してきた」という。エレキに合わせてみんなで唄った。

島袋文子さんから提案。「玉城デニー知事が全国キャラバンを始めたというが、知事一人だけではなく、県民もたくさん一緒に行って、全国にアピールしないと盛り上がらない。そういう運動を起こそう!」

駐車場にはこんな車も停まっていた。「負けてはいけませんよ~」。ゲート前では、花を植え、一生懸命育てている人もいる。

今日も情熱的な赤い色の花(ハイビスカスではない)が、私たちを励ましてくれた。

 

 

2019年6月12日リンクURL